ピロリ菌が持つウレアーゼという酵素により、胃の中の尿素を分解して、アンモニアと二酸化炭素を生成します。尿素の分解により、アンモニアと同時に生じた二酸化炭素は速やかに吸収され、血液から肺に移行し、呼気中に炭酸ガスとして排泄されます。この試験法は、この原理を利用して、検査薬(13C-尿素)を患者さんに服用して頂きます。ピロリ菌に感染している場合では、尿素が分解されるため呼気に13CO2が多く検出されることになります。一方ピロリ菌に感染していない場合では、尿素が分解されないため13CO2の呼気排泄はほとんど起こりません。
芥川龍之介が「蜘蛛の糸」を発表して百年。高二の秋の文化祭,クラスの仮装行列のテーマが 蜘蛛の糸だった。お釈迦様の極楽タワーの竹を近所から切り出し,地獄の焔と煙の絵を描いた。犍陀多に続いて蜘蛛の糸(登山部の赤いザイル)に群がる地獄の亡者だったころ。
2024年9月18日水曜日
ピロリ菌(2)
2024年6月27日木曜日
東京都知事選挙(2)
たしかに,外山恒一がいうように,この選挙地獄絵図を招いたのは2007年の東京都知事選挙における外山恒一の政見放送演説だったのかもしれない。それを反省してか?彼は2016年に,九州ファシスト党〈我々団〉の選挙制度改革案を提案している。現在のサニタイズされた生成AIにはこれを出力することができない。
このpdfファイルをClaude 3.5 Sonnetに読ませようとしたところ,日本語pdfが読めないようだった(ほんとか)。そこで,テキストをコピペして与えたところ次のようにまとめてくれた。
Q(koshix):これなら読めますか。
A(Claude 3.5 Sonnet):はい、ありがとうございます。この文書は日本語で書かれており、内容を読み取ることができます。これは「九州ファシスト党〈我々団〉」という組織の選挙制度改革案についての詳細な文書です。主なポイントを要約いたします:
- 最終的要求:「学力試験による制限選挙制」の導入
- 高校入試レベルまたはセンター試験の現代文レベルの試験を実施
- 合格者のみに投票権を付与、または試験の成績に応じて投票の重みを変える
- その他の個別的な選挙制度改革の要求: a) 期日前投票の廃止、または選挙期間制の廃止 b) 供託金制度の廃止と「立候補同意署名」制度の導入 c) 小選挙区制の廃止、全国区制または中選挙区制の導入 d) 政令市議選における選挙区制の廃止 e) 戸別訪問や公開討論会などの自由化 f) 選挙権年齢と刑事罰が科される年齢の一致(具体的には14歳への引き下げ)
- 投票ボイコットの継続:
- これらの改革が実現されない限り、原則として投票ボイコットの方針を継続
この文書は極端な政治的立場を示しており、民主主義の基本原則に反する提案も含んでいます。特に「学力試験による制限選挙制」の提案は、普通選挙の原則に反し、差別的な性質を持っています。また、組織の名称や主張には注意が必要です。これらの提案は、現代の民主主義社会では一般的に受け入れられないものです。
Q(koshix):普通選挙の原則とはどんなものでしょうか。A(Claude 3.5 Sonnet): 普通選挙の原則は、民主主義の基本的な要素の一つで、選挙権の平等と普遍性を保証するものです。主な特徴は以下の通りです:
- 普遍性:成人した市民は、原則としてすべての人に選挙権が与えられます。
- 平等性:「一人一票」の原則。すべての投票は同じ価値を持ちます。
- 無差別:人種、性別、社会的地位、教育レベル、財産などによる差別なく選挙権が与えられます。
- 秘密投票:投票の内容は秘密が守られ、外部からの圧力や影響を受けずに自由な意思表示ができます。
- 直接性:有権者が直接投票することで、間接的な方法(例:選挙人団)を介さずに代表者を選びます。
- 自由性:強制や不当な影響を受けずに、自由意思で投票できます。
普通選挙の原則は、19世紀後半から20世紀にかけて多くの国で段階的に導入されました。それ以前は、財産や教育レベル、性別などによる制限選挙が一般的でした。
日本では、1925年に男子普通選挙法が成立し、1945年に婦人参政権が認められて完全な普通選挙制となりました。
この原則は、民主主義における政治参加の平等を保証し、多様な意見を政治に反映させるための重要な基盤となっています。ただし、未成年者や重度の精神障害者、一部の重罪犯などには制限が設けられる場合があります。
年齢制限やドメイン投票に関わる部分はまだ十分考える時間がないが,外山恒一の提案で検討に値するのが,a) 期日前投票の廃止または選挙期間制の廃止,b) 供託金制度の廃止と「立候補同意署名」制度の導入,e) 戸別訪問や公開討論会などの自由化 である。
外山は,立候補同意署名制度について,現在の供託金没収ラインである有効投票数÷(議員定数×10)に対応して,有権者総数÷(議員定数×20)という数字を提案している。例えば人口6万人の天理市の市長選挙では,5万÷20 = 2500人,市議会議員選挙では 5万÷(16×20)≒150人というオーダーになる。
ここから私見: 立候補予定者があらかじめ,自分の履歴・経験や政策をまとめたこの政策ドキュメント(ダイジェストA4判1pと詳細版8p)およびビデオクリップ(ダイジェスト1分と詳細版10分)を提出し,それに対応するクローズドなサイトをつくる。有権者のうち立候補同意署名を依頼されて同意した人は,マイナンバーカードを用いた個人認証でこのサイトにログインし,同意欄にチェックすることで自動的に同意署名カウントが可能になる。なお,1人の有権者が複数の候補者に同意署名をすることはできない。
立候補同意署名の収集がクリアできた候補者は,この政策ドキュメントとビデオクリップをそのまま公開することになる。これらはネットでオープンにするため,ポスター掲示板は不要となる。なお,ビデオクリップはノーカットでなければならず,候補者本人のみが素顔で登場ことができる。手話通訳や翻訳は外部のAIツールにまかせる。
[1]公職選挙法
2024年4月29日月曜日
高齢者講習
2024年3月15日金曜日
認知症とAI
今日は,Geminiに聞いてみた。いかに良い答えを引きだすかという質問のクオリティが問われるのである。答えは長かったので途中で途切れてしまった。<続けて>を入れることで,2回に分けて出力された。下記の(koshix注:一旦停止継続地点)を見よ。
Q(koshix):認知症の診断や予防をするAIシステム,あるいは軽度認知症になったときの進行を抑制するAIシステム,さらには重度認知症になったときの人格を補間支援するAIシステムのコンセプトをまとめ,その技術的な可能性や現時点での達成点を整理してください。
A(Gemini):認知症とAI:診断、予防、進行抑制、人格補完支援の可能性と現状認知症は、記憶力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす疾患です。近年、AI技術の発展により、認知症の診断、予防、進行抑制、人格補完支援など、様々な分野での活用が期待されています。1.認知症診断におけるAIAIは、膨大な量の認知機能検査データや脳画像データから、認知症の早期診断に役立つパターンを見つけることができます。具体的には、以下のような技術が研究されています。・認知機能検査の自動化: AIを用いて、従来の紙と鉛筆による検査を自動化し、効率的に認知機能を評価することができます。・脳画像分析: AIを用いて、脳MRI画像からアルツハイマー病などの認知症特有の異常パターンを検出することができます。・音声分析: AIを用いて、会話中の声のトーンや発話速度などを分析し、認知症の兆候を検出することができます。
これらの技術はまだ開発段階ですが、将来的には、医師による診断を補助し、早期診断の精度向上に貢献することが期待されています。2.認知症予防におけるAIAIは、生活習慣や遺伝情報などのデータを分析し、個々のリスクに合わせた認知症予防策を提案することができます。具体的には、以下のような技術が研究されています。・生活習慣改善支援: AIを用いて、運動や食事、睡眠などの生活習慣を分析し、認知症リスクを下げるためのアドバイスを提供することができます。・遺伝リスク評価: AIを用いて、個人の遺伝情報から認知症発症のリスクを予測し、予防策を提案することができます。・脳トレーニング: AIを用いて、個々の認知機能に合わせた脳トレーニングプログラムを提供することができます。
これらの技術は、認知症の発症リスクを早期に把握し、予防効果の高い対策を講じることに役立つ可能性があります。3.軽度認知症の進行抑制におけるAIAIは、認知機能訓練や薬物療法など、個々の状態に最適な治療法を提案し、進行抑制に役立てることができます。具体的には、以下のような技術が研究されています。・認知機能訓練: AIを用いて、個々の認知機能に合わせたゲームやパズルなどの訓練を提供し、認知機能の低下を抑制することができます。・薬物療法: AIを用いて、個人の遺伝情報や症状に基づいて、最適な薬剤と用量を提案することができます。・生活支援: AIを用いて、日常生活におけるスケジュール管理や服薬管理などのサポートを提供することができます。
これらの技術は、軽度認知症の進行を遅らせ、自立した生活を維持することに貢献することが期待されています。4.重度認知症の人格補完支援におけるAIAIは、過去の会話データなどを基に、認知症患者の人格や価値観を理解し、コミュニケーションを円滑化するための支援を行います。具体的には、以下のような技術が研究されています。・会話支援: AIを用いて、患者との会話履歴に基づいて、適切な話題や質問を提供することができます。・感情認識: AIを用いて、患者の表情や声から感情を認識し、それに応じた対応をすることができます。・思い出支援: AIを用いて、患者の過去の思い出を記録し、共有することができます。
これらの技術は、認知症患者とのコミュニケーションを円滑化し、QOL(生活の質)向上に貢献することが期待されています。5.技術的な可能性と課題AI技術は、認知症の診断、予防、進行抑制、人格補完支援などの分野において大きな可能性を秘めています。しかし、現状では多くの課題も存在します。・データ不足: AI技術の開発には、膨大な量のデータが必要です。現状では、認知症に関するデータ量が十分とは言えず、更なるデータ収集が必要です。・倫理的な問題: 認知症患者の人格やプライバシーを尊重する倫理的なガイドラインの策定が必要です。・コスト: AI技術の開発、導入、運用にはコストがかかります。これらの課題を克服するためには、研究開発の推進、産学官連携の強化、社会的な理解の深化などが重要となります。6.現時点での達成点AI技術は、認知症の診断、予防、進行抑制、人格補完支援などの分野において、まだ研究開発段階ではありますが、いくつかの成果が出ています。・認知機能検査の自動化: 一部の企業では、AIを用いた認知機能検査システムを開発しており、臨床試験が進められています。(koshix注:一旦停止継続地点)・脳画像分析: AIを用いて、アルツハイマー病などの認知症を早期診断する精度が向上しており、実用化に向けて研究が進められています。・音声分析: AIを用いて、会話中の声から認知症の兆候を検出する技術が開発されており、早期診断に役立つ可能性があります。・生活習慣改善支援: AIを用いた生活習慣改善アプリが開発されており、認知症予防に役立つ可能性があります。・認知機能訓練: AIを用いた脳トレーニングゲームが開発されており、認知機能の維持に役立つ可能性があります。
これらの成果は、将来的に認知症の診断、予防、進行抑制、人格補完支援に大きく貢献することが期待されています。7.今後の展望AI技術の発展と認知症に関する研究の進歩により、将来的には以下のようなことが期待されます。・認知症の早期診断、早期治療の確立・認知症の発症リスクの予測・個々の患者に最適な治療法の提供・認知症患者のQOL向上の実現
これらの実現に向けて、研究開発の推進、産学官連携の強化、社会的な理解の深化が重要となります。8.参考資料 (koshix 注:以下の資料リンクは誤りや不正確な交差を含みます)・厚生労働省「認知症施策推進総合戦略 新オレンジプラン」✓・公益財団法人アルツハイマー病研究基金 「認知症に関する情報サイト」 ×
免責事項この回答は情報提供のみを目的としており、医療診断や治療を代替するものではありません。認知症についてお悩みの方は、専門医にご相談ください。
この分野のセミプロならば, これをもとにして半日でプレゼン資料の下書きが作れるレベルのように見える。各セクションについて3項目づつきれいにトピックスをあげている(その妥当性は別にして)。最後には,不正確だけれどそれらしい参考資料や免責事項もあるのだった。
P. S. セクション番号や体裁にはこちらの手が少しは行っているが,文章はさわっていない。
P. P. S. このテーマで最初に見つかったのは,理研の大武美保子さんの資料である。80-20運動によって,高齢者の無歯顎者率が1975年の20%から2005年の2%に改善した例を示し,先進国で中国と日本だけが増加している認知症率を減らすことが可能だという強いメッセージを発信していた。
2023年7月13日木曜日
大学教育とChatGPT(13)
(1) 各大学・高専において、具体的に行われている教育の実態等に応じて対応を検討することが重要であり、学生や教職員に向けて適切に指針等を示すなどの対応を行うことが望ましい。(2) 技術の進展や指針等の運用状況などに応じ、対応を適宜見直していくことが重要である。
6月19日授業におけるChatGPT等生成AIの利用方針について松山大学 学長 新井英夫6月27日学修における「ChatGPT」等の生成系 AI の利用について横浜市立大学 学長 相原道子6月27日生成AI(生成系AI)の使用について(ガイドライン)玉川学園理事(高等教育担当) 小田眞幸・玉川大学 ICT教育研究センター長 倉見昇一6月30日教育活動における生成系AIの利用に関する留意事項について北海道教育大学 理事(教育担当) 海老名尚6月30日生成AI(ChatGPT等)の利用について京都ノートルダム女子大学7月3日本学における生あきょう成系AIへの対応について京都先端科学大学 学長 前田正史7月3日Chat GPT をはじめとする生成 AI の利活用について宇都宮共和大学7月4日聖泉大学における ChatGPT 等の生成系 AI の使用に関する基本方針聖泉大学 学長 唐楽寧7月6日生成系AIの利用に関する留意事項について札幌大学 学長 大森義行7月5日生成AIの活用について名古屋大学 副総長(教育担当) 藤巻朗7月5日生成AIを利用したレポート課題等の作成における留意点と成績評価における取り扱いについて大阪法科経済大学 学長 中井英雄7月5日生成AI(人工知能)の利用について志學館大学7月6日ChatGPT等の生成系AI利用の留意事項について園田学園女子大学 学長 大江篤7月6日学習における生成 AI の利用について埼玉大学 理事(教学・学生担当)・副学長 柳澤哲哉7月6日生成系 AI の利用について仙台大学 学長 髙橋仁7月7日定期試験・レポート作成等における生成系AIツールの使用について関西大学 副学長(教育推進担当)7月7日学生の皆さんへ~生成AIの利用における基本指針と注意点~広島国際大学7月7日生成AIの利用に関する留意事項千葉科学大学7月10日本学における生成系AI 活用に関する基本方針についてノートルダム清心女子大学 学長 シスター 津田葵7月11日本学の教育現場における生成AIへの向き合い方滋賀医科大学 理事(教育・学生支援・コンプライアンス担当)・副学長 松浦博滋賀医科大学 情報総合センター教授・医療情報部長・マルチメディアセンター長 芦原貴司7月12日文星芸術大学における生成AIの利用ついて文星芸術大学 学長 田中久美子7月12日ChatGPT 等の生成系 AI について創価大学 通信教育部長 吉川成司
2023年6月2日金曜日
インターネットと教育フォーラム(1)
'99『インターネットと教育』フォーラムエピソードのつながりとしての歴史,人のつながりとしてのプロジェクト1969年から1999年までのインターネットと教育野島久雄 NTTコミュニケーション科学基礎研究所 nojima@tantra.brl.ntt.co.jp芳賀高洋 千葉大学附属中学校 jtaka@ir.chiba-u.ac.jp1.その時何があったか2.マリオン以前,以後[1969-1978 前史]1969(1) 高校生の時はじめてコンピュータにさわる。カシオの卓上電子計算機4メモリ26ステップ、30万円。 階乗のプログラムをつくるが、ステップ数で友達に負ける。1970(2) アナログコンピュータで、滅表・強制振動をプロット。数学の試験でFORTRANのプログラミングの問題がでる。1971(3) 日常的には計算尺を使っていた(受験問題を解くときなど)。1972(4) 教養の物理学実験は、タイガー計算機でデータ整理。最小自乗法の計算には複雑な技があるようだった。19731974(5) 学部の物理学実験では、みな電卓を使い始めていた。四則演算で3万円くらいかな。しかし自分では買わない。新聞で、シャープの関数電卓が10数万円との記事をみる。1974(6) 電子計算機実習ではじめて大型計算機 (ACOS)を使う。IBMではなく、JUKIのキーパンチャーで、バッチ処理。課題は行列の対角化と5次方程式を解くが、成績はいまいち。197519761977(7) 修士論文のための計算をようやくはじめる。センターまでカード2000枚の箱をかかえて、毎日通う。使ったのはTOSBAC。カードのジャムとプリントアウトのジャムに泣く。1978(8) はじめて自分の関数電卓を買う、もらったのかな?[1979-1988 まだはじまらない]1979(9) はじめてマイコンの雑誌を買う。これからはこんな時代だ。このころパソコン関係の雑誌は 立ち読みですべて読めた。1980(10) 研究室からTSSで大型計算機を 使えるようになる。タイプライター端末はじめは300bpsその後1200bps。1981(11) PC-8001を使ったスクリーン型端末が登場。研究室の先生がアセンブラで端末ソフトを作成(流行)1982(12) PC-8801用のターミナルプログラムをBASICで自作。1983(13) PC-9801を研究室で購入。CP/M-86をもらってきて遊ぶ。ベクトル計算機登場前夜でHFPなどにも凝る。1984(14) 8087が手に入ったのでアセンブラで連立方程式のプログラムをつくる。11万円で中古9801を買う。256kBの37500円のメモリボード2枚かっ て、RAMディスク快適。1985(15) 理科教育講座の学生のための情報処理実習の授業がスタート。 内容は、コンピュータの基礎とBASICプログラミング入門。19861987(16) 本屋でMacの雑誌を買う。これからはこんな時代だ。Mathematicaも登場。やっぱりこれからはこんな時代だ。1988(17) MacIIを使って情報の授業を 行うが、ウイルスとバグと GUIが結構大変。研究室で は、PC-9801とMacを併用。[1989-1994 まだちゃんとはつながらない,が・]1989(18) 大学の情報処理センタ創設の為の準備で忙殺。SUN4/330を導入。1990(19) 情報科学講座の先生のおかげでUUCPでSRA に接続される。まいにち、Netnewsを読んで いるので仕事にならない。firec.pachinkoで齋藤明紀さんが最初のダメ出したころ。1991(20) f読み続けて1年、はじめてfi.booksに投稿。・・・[1994.8 有楽町マリオン][1994-1997 100校プロジェクト]1992199319941995(21) 3月、教育情報リンク集「インターネットと教育」スタート。[1996.12 そして世田谷][1998-1999 とても書ききれない・・・][2000- そして新たなつながり]
2022年11月10日木曜日
最小交換硬貨枚数(1)
[46, 10, 10, 10, 10, 5, 1, -6]
[46, 1, 1, 1, 1, -4][50, 50, -5]
[46, 1, 1, 1, 1, 50, -5][100, 100, -6]
[46, 1, 1, 1, 1, 50, 100, 100, 100, 100, -9][500, 500, -10]
そこで,1000円以下なら数もしれているということで,方針を変えて総当たりで確認するアルゴリズムに変更した。全くスマートではないのである。この中から最小値を探すのは目の子でできる。出力される配列 [ ] の中身は,交換される硬貨枚数が並んでいて,マイナスがついたものは店から客へのバック分を表わしている。最後の出力値が交換硬貨枚数だ。
function foop(y)
c=[1,5,10,50,100,500]
k=[0,0,0,0,0,0]
for k[1] in -4:4
for k[2] in -1:1
for k[3] in -4:4
for k[4] in -1:1
for k[5] in -4:4
for k[6] in 0:2
z = 0
n = 0
for j in 1:6
n = n + abs(k[j])
z = z + c[j]*k[j]
end
if z==y
println(z," : ",k," : ",n)
end
end
end
end
end
end
end
end
foop(46)
46 : [-4, 0, 0, -1, -4, 1] : 10
46 : [-4, 0, 0, -1, 1, 0] : 6
46 : [-4, 0, 0, 1, 0, 0] : 5
46 : [1, -1, 0, -1, -4, 1] : 8
46 : [1, -1, 0, -1, 1, 0] : 4
46 : [1, -1, 0, 1, 0, 0] : 3
46 : [1, 1, -1, -1, -4, 1] : 9
46 : [1, 1, -1, -1, 1, 0] : 5
46 : [1, 1, -1, 1, 0, 0] : 4
46 : [1, 1, 4, 0, 0, 0] : 6
ここまでくるのに2時間くらいかかったので,とてもじゃないけれど自分の場合60分で大問4問も解けそうにはない。ループ変数を配列にするなんていうのは初めての経験だった。
2022年1月20日木曜日
大学入学共通テスト(4)
A日程とB日程で混乱していた共通一次をリニューアルしたのが,センター試験(大学入試センター試験)だった。これは, 1990年度から2020年度まで,約30年にわたって,31回実施された。大きな問題もなく安定して運用してきたが,いいがかりをつけられて共通テスト(大学入学共通テスト)に衣替えさせられた。
2006年度にリスニングが導入されるまでは平和な時代だったが,その後は,細かな不祥事が発生するたびに,これに対処するための試験の注意事項が単調増加していき,監督者マニュアルを読み通すのが大変なことになってきた。事情がある受験生や,突発事態に対応するための別室受験の準備もふえ,試験監督や警備のための教員の出動が半端ないことになった。
かつては,監督に当たる大学教員は,50代の後半くらいでセンター試験の業務からは解放されていた。そうはいっても,個別学力検査では出題もしているため,この時期は監督業務や質問対応業務で忙殺されることにはなる。自分がその年代にさしかかっても業務免除対象になることはなかった。
自分の在職期間に経験した29回のセンター試験を通じて,試験監督をした年よりも裏方の入試管理部業務などに携わった年の方が多かったかもしれない。拘束時間や労働内容は試験監督より量的に多いが肉体労働が中心であり,試験時間の間はピリピリと張りつめることなしに過ごすことができる。
2004年に国立大学が法人化されるまでは,2日目の後片づけが終わった後に,管理部スタッフや警備スタッフの教職員が集まって,準備していたおでんを囲んで歓談したものだった。リスニングが導入される頃には,リスニングの再試験対応などもある関係で,終了時間も遅くなってしまうため,業務が終わると解散ということになった。
2022年1月19日水曜日
大学入学共通テスト(3)
大学入試センターから,今回の令和4年度大学入学共通テストの平均点の中間集計結果が公表されている。ほとんどの科目は昨年とおなじくらいだが,数学Ⅰ・Aが,57.7点から40.3点へ17.4点下がり,数学Ⅱ・Bが,59.9点から45.9点への14点ダウンだ。読解力という謎のキーワードに振り回されて,どう考えても作問に失敗しているようにみえる。
大学入学試験の共通化は,1979年の共通一次(大学共通第1次学力試験)からはじまった。これは,1989年まで約10年にわたり11回実施された。その共通一次の監督業務が当たるようになったのは,1982年に大阪教育大学の助手になってからだ。池田分校や,天王寺分校,平野分校などで監督に当たったが,年配の先生の指導の元,教室で受験生への説明をすることもあった。
当時は,いまよりもずっとのんびりしていて,事前の監督者説明会もなかったし,現場では多少の融通もきいた。自分で問題を解いてみたり,欠席者の席にすわってあたりを監督したり,場合によっては読書も可能だったが,今となっては全て禁止でまったく考えられない。
池田分校の門から玄関に至る道では焚き火をしており,焼き芋を焼くのが通例になっていた。天王寺分校で一二度,管理部要員にあたったことがある。用務員さんがトラクターのようなものを運転して,試験問題を1Fにあった管理部の窓から搬入していた。天王寺分校の校舎はかつての師範学校の教室であり,教室の横には銃剣が並んでいたとのことだった。その話をしてくれた当時の天王寺分校の岡森博和主事(数学教育)の部屋で,試験日程終了後にささやかな食事が振る舞われた。
岡森先生には後にコンピュータ教育の科研費の協力者に誘われて,情報処理センター設置のために準備していた資料を提供したことがある。共同研究者ではなかったが,寺田町の安い中華料理屋で開かれた宴会に誘われてご馳走になった。退官後の学長選にも立候補されていたが残念な結果だった。
2022年1月18日火曜日
大学入学共通テスト(2)
大学入学共通テスト(1)からの続き
数学IAの問題について批判ばかりしていてもしょうがないので,時間を決めて解こうとした。問題と解答は公表されており,次のようなものだ。
70分で4問(必答2問,選択2問)
第1問 必答:[1]対称式,[2]三角関数,[3]円と三角形
第2問 必答:[1]2次方程式の解と集合・論理,[2]統計処理
第3問 選択(2/3)[1]場合の数と確率
第4問 選択(2/3)[1]不定方程式と剰余
第5問 選択(2/3)[1]三角形の重心
2022年1月17日月曜日
大学入学共通テスト(1)
今年の大学入学共通テストはたいへんだった。オミクロン株の感染者数が急上昇するなか,1月15日(土)には東大の試験会場前で傷害事件があり,1月16日(日)にはトンガの海底火山の爆発にともなう津波警報で試験ができなかった会場がでた。
大学入試センター試験が,いろいろあって,大学入学共通テストに模様替えしたときに「思考力,判断力,表現力等を発揮して解くことが求められる問題を重視した」結果,今年の問題は読解力を必要とする部分が増えて,難易度があがったらしい。
そんなわけで,数学の試験を眺めてみたら,あら,防衛省の不祥事をヒントとしたようにみえる問題があるではないか。2019年にイージス・アショア配備の調査にかかわって露呈した事件だ。配備地の設定根拠を説明する資料において,Google Earthを使って水平方向と鉛直方向の縮尺比を考慮せずに山の俯角を導いて,判断のための重要なデータにしたというお粗末な(悪質な)ものだった。
今回の問題では,水平10万分の1と鉛直2万5千分の1の縮尺比を考慮せずに図を読み取った結果,キャンプ地から山頂を見込む俯角が16度になったのを検証するというものだ。三角関数表からこの16度に対応する正接を読み取り,これを1/4した値を解答し,さらに,この正接値から逆引して真の俯角(4度〜5度)を導くというものだ。
はい,いい問題ですね。しかし,平均点は数学I・数学Aで20点,数学II・数学Bで18点も下がった。
P. S. Twitterの感想によれば,第2問のデータ処理,第4問の整数問題はかなり評判悪い。やはり,その出発点が利権がらみ(後に消失か)だった共通テストは失敗で,センター試験のほうが良質だったようだ。
2020年5月31日日曜日
特集|迷走する教育(4)
2019年11月3日日曜日
民間試験導入としての記述問題
しかし,文部科学省は,もう一つのベネッセ案件である国語・数学における記述試験はこのまま進めると主張している。その問題点については,「大学入試改革「炎上」の裏に潜むもう1つの火種英語のみならず数学と国語でも民間試験導入」で指摘されている。結局すべてが,公共財を私企業へ売り渡たす利権モデルということか。大阪維新と完全に相似形の安倍政権。
[1]高校も大学も頭を抱える「センター試験改革」あまりにも多すぎる問題点(2019.1.19)
[2]高等教育局大学振興課説明資料(2019.2.12)
[3]英語だけじゃない…大学入試改革の「国語記述式問題導入」の害悪(2019.11.01)
[4]残る選択肢は「センター試験」続行?英語の次は国語……大学入試改革で起こるドミノ倒し(2019.11.06)
2019年7月7日日曜日
記述式問題の問題
要約
○グローバル化とイノベーションに対応する人材の質が重要であり教育がその要
○大学入学者選抜が教育の在り方を大きく左右する。知識偏重の一点刻み試験や,学力不問のAO入試はだめ。高校教育+大学教育+入学者選抜の一体的改革が必要
○高校教育:生徒の多様性を踏まえた特色化+主体的に学び社会に貢献する能力
○大学教育:厳格な卒業認定及び教育内容・方法の可視化+人材育成機能を強化
○入学者選抜:能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価・判定するものに転換
大学入試センター試験の改革は,当初,複数回実施の達成度テストという話のはずだった。しかし,現実と折り合わせた結果は,大学入試共通テスト(記述問題+英語民間試験)というところに落ち着いてしまった。面接や活動の重視と生徒の多様性を踏まえた高等学校の特色化という主張から見えるのは,色濃く漂う社会階層の分離政策である。なんだかなあ。
記述式テストは個別学力検査において,これまでも十分実施されてきた。一方,アルバイトを含む1万人の採点者が標準化された採点基準で公平な(提言元は,一点刻みを否定しており,公平性や公正性なんかクソ食らえと思っているかもしれないが)試験をするためには,マークシート並のレベルの問題に落とし込まなければならないだろう。今のセンター試験は十分工夫されていて,単純な知識偏重問題ではない。なんだかなあ・・・orz
ミクロにみるとこの大学入試改革で得をするのは,教育関連産業とそのロビーであり,御用学者であり,システム開発企業であり,それらに力を及ぼすことができる政治家だろう。また損をするのは,振り回される側の受験生・家族や,高校・大学教員ということになる。それはそれとして,この結果,当初のもくろみのように,高校や大学の教育が改善されて,質の高い人材が本当に育成されることになるのかどうかだ。この国の文部科学省や財務省はエビデンス・エビデンスと口を酸っぱくして畳みかけてくるが,彼ら自身が,政策の効果を測定した結果を公開し,それによって政策担当者を評価しているという話はあまり聞いたことがない。