先日,江藤隆美(1925-2007)の息子の江藤拓(1960-)が農林水産大臣を辞任した。「私は米を自分で買ったことがない」という発言で引っかかってしまった。そのおかげで,あの小泉進次郎(1981-)がブイブイ言わせることになってしまい,マスコミをあげての応援合戦が行われている。とっても残念なことだ。ヘタをすると衆参同日選挙でまた自民党大勝の芽が出てきた。
さて,最初に米を自分で買ったのは,大学に進学して下宿生活を始めた1972年だ。蛍池駅前の国道176号線を北に少し進んで,大阪国際空港に左折する道路の少し手前に米屋があった。親から米穀通帳を持たされており,米を買うときはそれが必要だと聞いていた。
米穀通帳を携えて米屋の店頭で10kgの袋を見繕って買ったが,いくらだったのろう。1972年当時,たぶん2000円くらいだったのではないか。しばらく前までは 10kg 5000円だったから,50年で2.5倍にしかなっていない。きつねうどんも,阪急電車も5倍になっているのに。
ところで,肝腎の米穀通帳は不要だった。米屋さんはそんなものはまったく関係なしに普通に売ってくれました。なので,米穀通帳はその後静かに引き出しの底に眠ったままになった。なお,食糧管理法改正で正式に米穀通帳が廃止されたのは1981年6月だ。食管法自身は1995年に廃止された。米が自給できなくなって輸入も困難になったらまた復活するのかもしれない。
写真:米穀通帳のイメージ(ごはん彩々ニュースから引用)
P. S. 芒種だ。奈良県の平野部ではヒノヒカリの田植えがはじまっている。田んぼには水が引かれて蛙も朝から鳴いていた。それにしても耕作放棄された田んぼが目立ち始めた。トラクターや田植え機を運転しているのもお爺さんばっかり。いつまでこのあたりの米作が維持できるのだろうか。ほとんど時間の問題ではないか。
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