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2025年9月28日日曜日

優勝確率

千秋楽前日9月27日のNHK相撲解説は伊勢ヶ濱(輝ノ富士)だった。大の里と豊昇龍がそれぞれ13勝1敗と12勝2敗で千秋楽を迎えることになった。NHKのアナウンサーが伊勢ヶ濱にどちらが優勝する可能性が高いでしょうかと尋ねたところ,勝負は確率の問題(これまでの対戦成績とか,1勝差があるとか)ではないという趣旨でアナウンサーの誘導尋問にはのらなかった。

確かにそういう気持ちはわからなくないのだけれど,凡夫としてはその確率が気になるものである。そこで,ChatGPTにきいてみた。

Q(koshix):
今場所の千秋楽対戦,これまでの相撲内容や過去の対戦成績を踏まえ,大の里と豊昇龍のそれぞれの優勝する確率を求めてください。

A(ChatGPT-5):
前提と手順を明確にします。千秋楽の時点で「大の里13–1、豊昇龍12–2」で直接対決(勝てば豊昇龍は優勝決定戦へ)という状況です。よって“1番で決まる大の里”対“2連勝が必要な豊昇龍”という構図になります。成績と対戦成績の最新確認:秋場所の番付ページで大の里13–1・豊昇龍12–2、千秋楽に両横綱が当たる並びが確認できます。
 また両者の直接対決は概ね「豊昇龍が6–2でリード(うち1番は不戦勝とする指摘あり)」という整理が各所で共有されています。

1.推計モデル(シンプル・ブレッドリー=テリー近似)
1番の対戦確率を p = P(豊昇龍が大の里に勝つ確率) とおきます
○優勝確率は
 ・大の里:1番で勝てば即優勝、負けても“決定戦”で勝てば優勝 ⇒ 1-p^2
 ・豊昇龍:本割に勝ち、さらに決定戦でも勝つ必要 ⇒ p^2
○p の基準は「直接対戦」と「今場所の出来」を合わせて設定:
・直接対戦6–2(不戦勝を除くと実質6–1という見立ても)からは p は 0.75〜0.85 寄り。
・ただし今場所は内容・体勢で大の里がやや優勢(13–1 vs 12–2)で、直近フォーム補正を入れて p を 0.65 前後に弱めるのが妥当と判断。

2.結論(中心値と感度)
中心仮定 p = 0.65 のとき:
・大の里の優勝確率:1-0.65^2 = 1-0.4225 =0.5775 →約57.8%
・豊昇龍の優勝確率:0.65^2 =0.4225 = 約42.3%
感度(p を動かした場合):
・p = 0.60 → 大の里 64%/豊昇龍 36%
・p = 0.70 → 大の里 51%/豊昇龍 49%
・参考(H2H を強く重視、p = 0.75)→ 大の里 43.8%/豊昇龍 56.3%
※不戦勝を除外し p ≈ 0.86 と極端に置くと豊昇龍有利になりますが、今場所の出来を無視するため現実的でないと見ます。

3.補足
・本推計は「本割と決定戦で p が同程度」「独立同分布」という簡略仮定に基づきます。実際には“本割での組み手・立合いの学習効果”や“疲労・怪我”で2番目の p が動く可能性があります。
・とはいえ“豊昇龍は2連勝が必要”という構造自体が大の里に有利で、p が0.70を超えない限り大の里が確率的優位です。千秋楽の一番の p をどう評価するか(H2H重視か、今場所の出来重視か)で最終値が変わります。

参照:秋場所の星取り・対戦状況(13–1 vs 12–2、千秋楽カード)、および両者のH2H(6–2)に関する言及。

必要なら、決まり手別・体勢別の過去対戦から p をもう少し精緻化(例:寄り・押し限定、投げ限定の局面確率を分解)して再計算もできます。

Q(koshx):
H2Hってなんですか。

A(ChatGpt-5):
はい、ご質問ありがとうございます。
H2H はスポーツ統計でよく使われる略語で、
Head to Head(ヘッド・トゥ・ヘッド)=「直接対戦成績」 のことを指します

1.相撲での使い方
例えば「大の里 vs 豊昇龍の H2H は 6–2」といえば、これまでの直接対戦が大の里2勝・豊昇龍6勝という意味です。
星取表の合計成績(13–1とか12–2)とは別に、一対一で戦ったときの相性や実績を見るときに参考にします。

2.補足
・H2H はテニス・野球・サッカーなどでも使われます。
・相撲では「力士ごとの過去の星取表」から容易に計算でき、直近の調子とは別に相性データとして扱われます。

今回の大の里と豊昇龍の分析で「H2H = 6–2」と言ったのは、過去の直接対戦成績を指していました。
ご希望なら、相撲に特化した H2Hの活用法(予想や分析での意味合い) も整理してご説明しますが、続けて解説しましょうか?



図:ほとんど似ていない大の里対豊昇龍,仕切り線もおかしい(ChatGPT-5による)


P. S. 本割ではあっけなく豊昇龍が大の里を押し出してしまった。優勝決定戦では大の里が豊勝龍の上手投げに負けずに体を預けて勝った。物言いはついたもの五回目の優勝。

2025年6月1日日曜日

石川県の相撲力士

横綱大関からの続き

なぜ自分が大の里を応援しているかというと,石川県出身だからだ。スポーツや文化などで,石川県出身の人が活躍するとフラグが立つ。中日の小松辰雄とか,ヤンキーズの松井秀喜とか。自分のパトリオティズムは県単位で発揮される。

前にもかいたけれど,石川県は相撲がさかんだ。高等学校相撲金沢大会が毎年5月に卯辰山相撲場で開催されている。金沢泉丘高校1年のときに応援にいかされたやつだ。そんなこんなで,相撲のテレビはわりとよく見ている。他の種目はあまり興味がないのでスポーツニュース程度か。昔は力道山と吉村道明,ミル・マスカラス,カール・ゴッチのプロレスも熱心に見ていた。

石川県出身大相撲力士から記憶にある力士をリストアップすると
  輪島大士(1948-2018) 1973-1981 横綱
  舛田山靖仁(1951-) 1983 東関脇
  出島武春(1974-) 1999-2001 大関
  栃乃洋泰一(1974-) 2001 東関脇
  遠藤聖大(1990-) 2018...2020 小結
  輝大士(1994) 2020 前頭3
  炎鵬友哉(1994-) 2020 前頭4
  大の里泰輝(2000-) 2025- 横綱

出島は応援してはずいたのに大関だった記憶が抜けていた。まあそんなものか。


図:ChatGPT 4o が考えている大相撲のイメージ

2025年5月31日土曜日

横綱大関

大相撲五月場所,東大関大の里が14勝1敗で優勝した。三月場所は12勝3敗で優勝しており大関で2場所連続優勝なので,横綱に推挙される条件が整った。

 5月26日(月): 横綱審議委員会が満場一致で大の里を横綱に推薦
 5月28日(水): 日本相撲協会臨時理事会と番付編成会議で満場一致で大の里を横綱に
              二所ノ関部屋横綱昇進伝達式
 5月29日(木): 二所ノ関部屋で綱打ち(4.22m,7.2kg)
 5月30日(金): 明治神宮で大の里の横綱推挙状授与・奉納土俵入り

七月場所では,横綱2,大関1となるが,このような場合は,番付表記上は一人の横綱が空席の大関の称号を兼任して横綱大関となるらしい。



図:大の里の奉納土俵入り(中日新聞から引用)


2022年2月27日日曜日

ウクライナ

 ウクライナへロシアの侵略が起こったのは,ウクライナへのNATOの拡大にたいする強い拒否反応を誘導し,ドイツとロシアの間の天然ガスパイプライン,ノルドストリーム2を妨害するための米国の思惑による部分があるという話があった。事の真偽はわからないが,日本のメディアはアメリカからの情報だけでまわっている。いや,だからといって,プーチンの行動はまったく正当化できないが。ウクライナが,グルジアのようになるのか,クリミアのようになるのかはまだわからない。

ロシアとウクライナの前身が1つの国であった,キエフ大公国(882-1240)の時代から考えれば,キエフが京都でモスクワが鎌倉のようなものなのだ。ロシアという名称自体が,キエフ大公国の正式名称であるルーシから来ている。自分たちのルーツが奪われて敵側軍事同盟に参加することへの圧倒的な拒否感ということか。

ウクライナといえば,中学校の社会科の時間に学んだ,肥沃な大地(黒土)と小麦というイメージだった。また,京都市の姉妹都市のキエフといえば,ムソルグスキーの「展覧会の絵(1874)」の「キエフの大門」か。

それ以外で,記憶にあるのは,ビージーズが1969年に発表したアルバムの「オデッサ」だ。1899年に遭難した架空の船の物語というコンセプトアルバムで,当時はビートルズの「ホワイトアルバム(1968)」に相当するというイメージだった。オデッサの収録曲「若葉のころ」と「メロディフェア」が,それぞれ映画「小さな恋のメロディ(1971)」の音楽として少し流行った。なぜ,オデッサという名前だったのか,本当に黒海に面したオデッサのことなのかどうかも確かではなく,当時も謎のままだった。


図:ウクライナの地図(AFP通信記事から引用)

P. S. Wikipedia 大鵬幸喜の項目から引用:「1940年(昭和15年),ウクライナ人の元コサック騎兵将校、マルキャン・ボリシコの三男として,日本の領土である樺太の敷香町(ロシアの呼び名サハリン州ポロナイスク)に生まれた。マルキャンはロシア革命後に日本に亡命した,所謂白系ロシア人であった。」

[1]満州事変(1931年)・・・柳条湖事件後,関東軍による占領,傀儡国家樹立
[2]イラク戦争(2003年)・・・虚偽事実による米英豪軍の侵攻と政権の転覆
[3]南オセチア紛争(2008年)・・・グルジア(ジョージア)が2州の支配権を喪失
[4]クリミア危機(2014年)・・・クリミア共和国の一方的独立宣言後,ロシアによる併合

2021年1月23日土曜日

開催都市契約

 7月23日まであと半年になった。大栄翔は12勝,正代が照ノ富士に負けて3敗となった。負け越している遠藤が久々に御嶽海に勝っている。いや,相撲の話ではなくて,正代と同様にふらふらの低空飛行を続けている東京五輪の話だ。

開催都市契約によれば,国際オリンピック委員会(IOC)と東京都(開催都市)と日本オリンピック委員会(NOC)の間で契約が締結されている。で,この契約を厳守するオリンピック大会組織委員会(OCOG)の組成(formation)が義務付けられている。

開催都市、NOC(前述の開催都市および OCOG の財務上の責務に関しては除く)、および OCOG は、いかなる性質であっても、また、直接または間接を問わず、本契約の規定違反に起因する、すべての損害、費用および責任について連帯責任を負う。IOC は開催都市、NOC、および/または OCOG に対して、IOC の単独の裁量にて、IOC が適当とみなす場合、訴訟を起こすことができる。

いきなりこれなのであった。で,これである。

いわゆる「ニューメディア」権(インターネットによるダウンロードまたはストリー ミング、IPTV、ホームビデオ、ビデオオンデマンド、モバイル・プラットフォームの権利など)を含む(ただし、それらには限定されない)、既存のまたは将来生まれる あらゆる形態の放送、上映メディアを手段とする、本大会および本大会関連イベントの放送、上映、送信、配信に関するすべての契約(以下、「放送契約」という)は、 IOC が独占的に交渉、締結するものとする。 

なんだか悪質な詐欺のように見えてしまうのは気のせいだろうか。 

本大会開催の結果として生じた剰余金があれば、以下のとおり配分するものとする。
a) NOC に 20%
b) OCOG に 60%。NOC と協議のうえで OCOG が決定する開催国におけるスポーツの全般的利益のために使用することを目的とする
c) IOC に 20%

 

2020年1月26日日曜日

徳勝龍

奈良県奈良市出身の大相撲力士,西前頭17枚目の徳勝龍が令和2年の1月場所で優勝した。20年ぶりの幕尻優勝,98年ぶりの奈良県出身力士の優勝で話題になった。ちなみに東前頭筆頭の遠藤9勝6敗で殊勲賞,西前頭5枚目の炎鵬は8勝7敗で残念ながら技能賞を逃した。西前頭11枚目の輝は10勝5敗でらくらくと炎鵬に勝っていた。千秋楽のテレビにはしがみついて見ていたけれど,正大と御嶽海からはじまって,貴景勝と徳勝龍の対戦,優勝インタビューまで目を離せなかったし,久々の感動ものだった。

自分がテレビで観戦するスポーツで最も時間の多いのは大相撲だ。夫婦でよくみる。石川県からは相撲に強い力士が多く輩出されるからだ。富山県は前乃山くらいだけど。高校野球やプロ野球でもときどき松井秀喜のような選手が出てくるので目を離せない。スポーツは自分の中ではローカル・パトリオティズムと直結しているのであった。だからオリンピックはいやなのである。

奈良県出身の力士というのは誰かと思ってしらべると,鶴ヶ濱という名前がでてきたが,3名のうちで優勝したのは,1922年の東前頭4枚目鶴ヶ濱増太郎のようだった。相撲の起源は古代の奈良にあるのだけれど,相撲発祥の地として桜井市の相撲神社と葛城市(當麻町)のけはや座が争っている。これを機会にキャンペーンを繰り広げると良いかもしれません。

NHKの夕方の番組,ニュースホット関西や奈良ナビのスポーツコーナあたりで奈良県出身力士の勝敗情報が流れている。徳勝龍は十両あたりでいまひとつの成績だけど,とりあえずしょっちゅう目にしていたのだが,こんな日を迎えることになるとは,世の中何が起こるか分からない。



2019年5月15日水曜日

金沢市立西南部中学校

JR西金沢駅を西に約1kmほど行くと,金沢市立西南部中学校がある。昭和40年だから自分が小学校6年生のときだ。地域の3中学校が統合して創立した新しい中学校だった。金沢市立野田中学校の応援団員だったので,運動部の試合の応援で行ったことが一度ある。泉中は野球,兼六中にはバスケットの応援にいったのだが,西南部中が何の競技だったかはよく憶えていない。陸上競技かな。応援に行っても恥ずかしくて声が出せず,友達と一緒にモジモジしているだけで全く役に立たない中学生であった。

西南部中学校には全国大会でも優勝したことのある相撲部があって,その卒業生が次の3名の大相撲力士だ。
遠藤聖大(1990.10.19,184cm 154kg,追手風部屋) 2005年度卒業
輝大士(1994.6.1,193cm 170kg,高田川部屋) 2009年度卒業
炎鵬晃(1994.10.18,168cm 99kg,宮城野部屋) 2009年度卒業

石川県は何故か相撲が盛んで,たいていの中学校や高等学校には相撲の土俵があった。近所の金沢市立工業高校の土俵で子どもの時から良く遊んでいた。高校生になると,今ごろの季節に卯辰山で催される高等学校相撲金沢大会の応援に1年生全員が駆り出されていた。七尾商業の舛田茂=後の舛田山(1951.4.10-)が個人優勝していたころである。