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2021年7月27日火曜日

夏休み子ども科学電話相談

夏休み子ども科学電話相談はNHKのラジオ番組だ。毎週日曜日の午前10時05分から午前11時50分まで放送されているが,東京オリンピック2020のせいで今年は8月8日と22日だけになった。夏休みの宿題のヘルプを考えていたこども達にとってはちょっと残念かもしれない。

そこで,インターネットの有志が夏休み子ども科学インターネット相談をYouTube上に立ち上げた(NHKのものとはまったく関係がなく,無保証・無答責です)。7月25日にアップロードされた第1回目は,いきなり考古学で「Q.各文明で大切だった宝石は? Q.書記坐像の人は何を書いてるの?」というものだった。googleドキュメントにこの質問や回答者のリストがみられる。

高校生の時に北陸放送ラジオの番組で,同じような子ども電話相談室があった。児童文学者のかつおきんや(1927-2020)さんと,理系は理科教育センターの先生みたいな人が二人で対応していたと思う。覚えている質問は「仏教の三千大世界とアインシュタインの相対性原理の関係はどうなっているのですか」というものだ。リアルタイムの番組なので,なかなか質問をセレクトするのが難しく,回答者も困っていた。

2021年2月13日土曜日

ラジオの身体

 YouTubeで瀬戸弘司が「ラジオの身体」というワードで語っていた。瀬戸弘司のYouTubeは装飾過多なのでやや苦手だったのだけれど,ドリキンとの対談を見てから若干印象が変わった。瀬戸弘司は福井市出身で,藤島高校を出て東工大に進んだ劇団員だ。ユーチューバとしても2010年から活動している。ちなみに,同じ頃から活動しているユーチューバーのかずさん(カズチャンネル)も福井市在住で散財三兄弟の一角を構成している。

瀬戸弘司が,最近のYouTubeのトレンド変化を特徴づけるキーワードとして使ったのが「ラジオの身体」である。彼が舞台出身であって「舞台の身体」を持っていることに対する比較とした表現だ。ラジオの身体性は,ポッドキャストが2005年に登場してしばらく後,2010年前後に話題になりはじめ,日本のメディア研究者でいえば飯田豊や水越伸なども取り上げている。もちろん,瀬戸の着想はこれらとはまったく独立なものだと思う。

これとは別に,今年になってClubhouseが音のSNSとして流行をはじめた。Clubhouseについては様々な捉え方があるが,その中には音声メディアとしてラジオと比較したものもでてきている。インターネット空間にジャックインしながら生活するという状況を考えたときに,視覚と聴覚がどのようにその時間を専有されつつ,現実世界と切り結んでいくかというのは今後の議論の重要な鍵となるかもしれない。まあ,いきなりgoogle glassというわけには行かなかったわけだけれど。

2020年9月13日日曜日

テレビからの脱出

 なんやかやいいながら,つけっぱなしにしておくと情報がだらだらと流れてきて,ときどき意識を集中させると,飛び込んでくるというのが,これまでのラジオやテレビのニュース・報道系バラエティの作法だったかもしれない。ところが,いわゆる「芸人」によって言論が支配される段階になると,ちょっとテレビが垂れ流す嘘情報を話半分にきくことも限界に近づいてきた。

最近その間隙をうめるのがインターネット(youtube系)の対話番組である。菅野完(4850人),のりこえネット(7690人),DARTHREIDER(1.8万人),一月万冊(5.9万人)。ゲストとの対話がベースになっているものは,ちょっとキャスターとの馴れ合いが気になるけれど,1時間や2時間はすぐに聞いてしまう。まあ,2005年ころから続くポッドキャストの後継者ということなのだろう。

2019年3月1日金曜日

NHK-FM放送開始50周年

NHKが1969年の3月1日にFM放送を開始してから50周年を迎え,3月1日から3日間にわたって,特別番組を放送している。1969年といえば,高校1年生だった。その頃,親にねだって買ってもらったSONYのテープレコーダサーボマチックF1(TC-222)と家にあった古いトランジスタラジオでAM放送のエアチェック(洋楽ポップス+日本のフォーク少々)をするのが趣味となっていた。その後,半裸ケーブルでイヤホンジャックから結線していたラジオから,SONYのトランジスタラジオ(TFM-110F)に更新してもらったように思う。

写真:SONY TC-222 ヤフオクより引用
写真:SONY TFM-110F ゴールデン横丁より引用
写真:SONY-TAPE 100 オープンリール復刻図鑑より引用

ノートに楽曲名や演奏者を記録しながら,SONYの直径5インチ(テープ幅1/4インチ)の家庭用オープンリールテープ10数枚に楽曲がたまっていった。サーボマチックF1は,テープスピードが 4.8 cm/sと 9.6cm/s に切り替えられるようになっていたが,テープ代を節約したい高校生は,音質を無視して 低速で録音していた。この場合の1本のテープの録音時間は1時間くらいだったと思う。したがって1本に15-20曲程度入ることになる。10本で200曲か。いまだと,iPhoneに楽々4000曲保存できるのであった。

写真:SONY CF-1600 ヤフオクより引用

1972年に大学に入ってしばらくすると,もうオープンリールの時代ではないということで,SONYのラジカセ(CF-1600)に乗り換えた。なんと景気の良い時代であったこと。NHK-FMでは大学の同級生の佐藤秀明君の影響でクラシックを聴くようになり,やはり同級生の佐藤正泰君にならって,FM-fanを何度か購入したこともあった。