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2025年4月21日月曜日

金魚より短く

「集中力のないことで有名な金魚の平均的な注意持続時間は9秒だが,マイクロソフト社の新しい研究によると現在人々は一般的に8秒で集中力を失っており,デジタル化が進むライフスタイルが脳に与える影響が浮き彫りになっている」ということらしい

4月11日の日経朝刊経済教室に掲載された,山本龍彦(1976-)慶応義塾大学教授のアテンションエコノミーに関する記事「関心奪い合う構造に風穴を」は非常に興味深い議論だった。そう,トランプ現象とか斎藤元彦=立花孝志現象の背景をみごとに記述できているような気がした。
Q(koshix):
これらのテキストを読んで,アテンションエコノミーに対する著者の考えを整理してなるべく丁寧に解説してください。
(注:日経の記事をiPhone でOCRテキスト化したものと,[1] などのpdfをフィードした)

A(ChatGPT 4o):
山本龍彦氏によるアテンションエコノミーに対する考え方は、社会的・法的・倫理的な多面的視点から整理できます。以下、資料を踏まえて丁寧に解説します。

1.アテンションエコノミーの定義と背景

アテンションエコノミーを「情報過多社会において、人々の『関心(アテンション)』や時間が希少な資源として扱われ、それが経済的価値を持つ社会」と定義しています。具体的には、SNSやプラットフォームが利用者の関心を引きつけて獲得した消費時間を広告主に販売するというモデルです​。

特にプラットフォーム企業(MetaやGoogle)は、このモデルにほぼ排他的に依存し、ユーザーのアテンションを最大化するためにアルゴリズムを駆使している点が特徴的です。これは「思想の競争」から「刺激の競争」へと情報空間の性質を変化させるものと指摘されています​。

2.アテンションエコノミーがもたらす問題点

アテンションエコノミーが抱える問題を以下のように分析しています。

(1) 認知的な影響:「狼」化する社会
情報技術やSNSのアルゴリズムが、ユーザーの情動や直感的な反応を引き起こしやすい「速い思考(システム1)」を刺激することで、人々の反応を反射的で感情的なものへと変化させています。これは17世紀の哲学者ホッブズが言うところの、人が「狼」となり「万人の万人に対する戦争状態」を引き起こす社会状況に例えられています​。

特に怒りや嘲笑といった強い情動を刺激するコンテンツがアテンションを多く引くことから、真実性や公共性よりも感情的刺激が優位になることが問題とされています。

(2) 認知的強奪(Cognitive Seizure)
アテンションを強制的に奪うことが「認知的損傷」を生み、「思考の自由」を侵害すると主張しています。特にTikTokのような短尺動画サービスが提供する「ドーパミン誘発型UX」は、ユーザーの意識的な同意なく無意識レベルでアテンションを奪う行為として、「囚われの聴衆(captive audience)」という概念を引用して批判しています​。

(3) 自律的意思決定の侵害とAIプロファイリング
AIプロファイリング技術が広まることで、個人の心理的・行動的な弱点を精密に特定し、それに応じたコンテンツを提示してアテンションを奪うことが可能になっています(ケンブリッジ・アナリティカ事件等を挙げている)。これはユーザーの意思決定を操作し、「潜在認知システム」に直接働きかけているとして、深刻な倫理的・法的問題を引き起こす可能性を指摘しています​。

3.法的対応と規制動向

これらの課題に対応するため、特に欧州連合(EU)の規制動向に注目しています。

(1) デジタルサービス法(DSA)
・レコメンダーシステムの透明性を求め、ユーザーがプロファイリングを避ける選択肢を持つべきとしています。
・特別な個人データに基づくプロファイリングを制限し、未成年者へのプロファイリング広告を禁止するなど、消費者保護の観点から厳しい規制を課しています​。
(2) デジタル市場法(DMA)
・プラットフォームの「ゲートキーパー」にプロファイリング技術の監査と透明性の確保を義務付けています​。
(3) EU AI法案
・潜在意識に働きかけるようなAI利用や意図的に操作的・欺瞞的な技術の使用を禁止しています​。

これらの法的規制は、ユーザーが無自覚のうちにセンセーショナルなコンテンツに引き込まれ、意思決定が歪められることを防ぐ狙いがあります。

4.提案する対策と方向性

アテンションエコノミーへの対応策として、以下のような方向性を示しています。

(1) リテラシーの向上
 ユーザー自身がアテンションや時間を犠牲にして「無料」のSNSを使っている事実を理解する重要性を指摘します。
(2) ユーザーの主体性回復
 レコメンドシステムの透明性を高め、ユーザー自身が選択・制御可能な仕組みを導入することを推奨しています。
(3) 公共性を取り戻す技術開発
 AIやアルゴリズムが刺激ではなく、合理的なコミュニケーションや対話的な意思決定を支援する方向で技術を発展させるべきと主張しています。
(4) マスメディアの自己改革
 メディアがクリック数獲得ではなく公共的価値に基づいた専門的判断を回復する必要性を強調しています。

まとめ:アテンションエコノミーに対する視点の特徴

アテンションエコノミーを単なる経済モデルではなく、社会全体の民主的基盤や人間の認知的・心理的健康を脅かす構造的問題と捉えています。その解決にはユーザーの自律性を守る仕組みの導入と、透明性を高める法的措置が必要であるという視点を強調しています。

 


図:アテンションエコノミーの構造(日経朝刊から引用)



2025年3月15日土曜日

シンギュラリティ(2)

シンギュラリティ(1)からの続き

人類が生態系の頂点から滑り降りるのがシンギュラリティだとすれば,それを準備したのが1995年から始まったインターネット革命であり,その後15年で立ち上がったSNSの波だ。これは人類の力を増大させたが,その邪悪の裾野をも伸長させてしまった。

(1) トランプが学術界を破壊しているのと並行して,日本ではこっそりと目立たぬように日本学術会議が破壊されかけている。政策決定には学術的に緻密で合理的な論議はまったく不要なのである(同性婚然り,選択的夫婦別氏然り,エネルギー政策然り)。学会の権威札を貼ったプロパガンダだけが踊ってくれれば十分なのだ。

(2) それを支えるのがSNSである。例えばマスクによってシステム自身が壊されたXは,YouTube とあわせてフェイクニュースで犬猫野菜を刈り取るフィールドと化してしまった。萩本欽一の引いた文化の素人レール化の完成形態がここにある。

(3) トランプやマスクや斎藤元彦や立花孝志のように,デマを繰り返し繰り返しあたかも真実であるかのようにしゃべり続ければよいだけだ。ファクトチェックは有効な反証にはならず,人々は下劣な欲望を満たせば事たりる。我々のコモンセンスと読解力はGIGAスクール構想やデジタル教科書を待つまでもなく,どんどん落ち込む一方なのだ。

(4) 技術的特異点のシンギュラリティはその鏡面に人の心の反シンギュラリティを映し出してしまった。人工知能が人間を越えなくとも,人間の方でどんどん坂道を下っているのだ。それが,従来のいわゆる"権威主義国家"の問題だけではなく,西欧や日本における極右ポピュリズムの台頭につながり,とうとう米国自身が"権威主義国家"の隊列に加わろうとしている。

(5) このような世界の上でウクライナ戦争とガザジェノサイドが発生している。


写真:これらはプレ-シンギュラリティ現象なのか?

2024年12月26日木曜日

YouTube2024


前回の確認から2年ほど経つので,自分の2024年のYouTubeの視聴傾向をまとめてみた。登録チャンネルは680ほどある。既に更新が停止されているものや,更新頻度が年に1回程度のものもあるので,たぶん登録したものの1割程度しか目にしていない。

そこで,毎日のように頻繁に更新されるチャンネルや時事ネタ(政治,社会,科学,技術)などに収斂していくことになる。現在よく/たまに見ているのは30本程度だろうか。そのうち,登録者数が1000位内にランキングされているものは3本で,あとはみなマイナーなものだ。

YouTubeの管理画面から登録チャンネルの一覧が見えるが,たぶん視聴回数や時間に基づいたAIスコア順のようなものになっている。登録済みチャンネルで「すべて連絡」にチェックしているもののベスト30が以下の通りである。
YouTube登録チャンネル2024ランキング 
1 菅野完 4.7万人
2 西脇亨輔チャンネル 1.5万人
3 哲学系ゆーちゅーばーじゅんちゃん 9.9万人
4 散財小説ドリキン 10.2万人
5 てんコモリスタジオ 2.1万人
6 ドンマッツの反カルト思考ちゃんねる 1.1万人
7 瀬戸弘司 167万人(406位 10.7億回 2254本)
8 backspace.fm 1.4万人
9 Arc Times 14.7万人
10 シンギュラリティサロン 0.7万人
11 小飼弾の論弾 0.2万人
12 ポリタスTV 6.6万人
13 Gadgetouch 1.7万人
14 見守あらた 5.3万人
15 年金と暮し 7.9万人
16 shi3z show 0.9万人
17 Planet Rock 0.3万人
18 長谷川良品TV悲報Ch 9.9万人
19 Dialogue for People 3.2万人
20 吉田製作所Y 122万人(666位 7.6億回 588本)
21 犯罪学教室のかなえ先生 20.5万人
22 筋肉弁護士桜井ヤスノリ 1.6万人
23 Leo Tohyama 5.6万人
24 Apple信者1億人創出計画 16.4万人
25 懲役太郎サブチャン 13.2万人
26 一月万冊 44.5万人
27 ワタナベカズマサ 36.9万人
28 ジョーブログ 242万人(216位 9.4億回 1026本)
29 山田五郎オトナの教養講座 64.9万人
30 たむらかえ2 19.9万人
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兵庫県知事選複合疑惑ネタに関する情報があるから,それ系のチャンネルが上位に集まっているが,それぞれ違ったベクトルなのである程度の信頼性がある気がする。ドンマッツさんは阪大理学部出身,西脇亨輔さんはアナウンサー出身でテレ朝法務部担当した弁護士,てんこもりスタジオの子守康範さんも元MBSアナウンサーでTVでよくみかけていた。菅野完天理市出身の著述家(日本会議の研究)だ。最近,マイナ保険証の問題点を鋭く指摘する本を出した哲学系ゆーちゅーばーじゅんちゃん(北畑淳也)も奈良県出身のようだ。



図:YouTubeのアイコンか?


なお,ユーチュラによれば,登録者数トップのISSEIは登録者数4720万人,総再生回数349億回,動画数3218本であり,上位はこのたぐいのアレなチャンネルがずらっと並んでいて,自分が見ているものとはまったく別の景色が広がっている。ベスト20で名前を聞いたことがあるのは,HIKAKINとはじめしゃちょーだけだ。若者がこんなものばかり見ているというのであれば,今こそ大宅壮一(1900-1970)の一億総白痴化を使わなければならない時代がきたのかもしれない。まあ自分も同じ穴のムジナだけれど。

2024年12月22日日曜日

mixi2(3)

mixi2(2)からの続き

ミクツーの話題が続く。mixi2は,他のSNSとは違って,今のところスマートフォンのアプリからしかアクセスできない。PC環境から使えると,いろいろとかなり便利なのだけれど,それはそれで問題があるという運営側の判断なのかもしれない。わからんけど。

テック系フリーライターの西田宗千佳さんが,BlueStacksを使ってmacOSからmixi2を使う方法を,mixi2の中で軽く紹介していた。BlueStacksはAndroidエミュレータであり,macOS(Apple Silicon)β版も公開されている。Androidのゲーム中心にいろいろできそうだ。

早速ダウンロードしてインストールしてみた。Google Playのところからmixi2を見つけたが,最初は失敗。しばらく時間をおいて二度目はうまくインストールできた。mixi2は無事に起動したものの,文字が小さい。環境設定で,1280×720まで解像度を落としたところ,ほぼ iPhone SE2と同じ画面が再現できた。

iPhone ミラーリングでは,日本語入力も不便だったし,mixi2の画面スクロールにも対応していなかったので,これが解消できる。なにせ,画面を開きっぱなしで他の仕事をできるのがありがたい。いやいやそれでいいのか。



写真:macOS上の BlueStacks Air から Android版 mixi2 を起動した画面

P. S. 12月23日,mixi2は開始1週間で登録者数は120万人に達した。mixi1では,100万人突破に1年5ヶ月かかっていた。

2024年12月19日木曜日

mixi2(2)

mixi2(1)Bluesky(3)からの続き

昔,研究室で頻繁に学生向けのPCを購入していた時代のこと,その環境設定は結構楽しかった。やがてだんだん面倒に感じる割合が増えてきて,楽しいけれどなるべく簡単に済ませたいと思うようになる。まあ,むしろ大変なのは日常の継続的な管理のほうだった。

SNSも同じだ。新しいSNSが登場するとまず必要なのは,フォロー先を一定数に増やして環境を整えることである。そのうち,自分が投稿するようになると自然にフォロワーも増えていく。面倒だといえばそうかもしれないが,結構楽しくもあり,これがSNS設定の醍醐味だともいえる。まあ複雑な心境なのです。

mixi2はどうだろうか。久しぶりの新しいSNSで,ほぼズルズルの招待制なので,いつものネット常連を簡単にフォローすることができる。同じようなアーリーアダプターが砂糖に群がる蟻のようにわらわらと集まってくる。インターネット老人会といわれる所以である。まだ,3日目くらいなのに,Blueskyの半分程度のフォロー数が達成できてしまった。

現時点でのSNSの状況をまとめておこう。なお,TikTokは登録しているけれどほとんど使っていない。老人には無理。あと,Nostr そんなものありましたっけ。

SNS名   URL         フォロー中:フォロワ 登録日
--------------------------------------------------------------------------------------------------
X(https://twitter.com/koshix/)           961:969  2008.8-
Facebook(https://www.facebook.com/koshix/)  397:397  2009.5-
Mastodon(https://mstdn.jp/@koshix)        271:319  2017.4-
Instagram (https://www.instagram.com/koshix7/)   406:323  2019.10-
Bluesky (https://koshix.bsky.social)       563:186  2023.5-
Threads (https://www.threads.net/@koshix7)    472:158  2023.7-
mixi2(https://mixi.social/@koshix)         311: 82   2024.12-
--------------------------------------------------------------------------------------------------

X:
小松左京の「神への長い道」で予言された  Twitterは,イーロン・マスクの金の力によってみごとに破壊されてしまった。日本国内ユーザ向けの貴重な情報はまだ流れているので,完全には撤退できない。しかし,レギュレーションが放棄された悪=フェイクの巣窟と化しつつある。

Facebook:
自分ではほとんど使っていないが,芳賀高洋さんや鈴木晶さんや芦田宏直さんの情報はここでしか得られないのでこれも撤退できない。

Mastodon:
いっとき話題を集めたが,最近は完全に放置してある。イザというときのシェルターだ。

Instagram:
自分の散歩写真を定期的にアップロードしているが,フォロワーは減ってしまった。ところが,いろいろなお店が Instagram をホームページ代わりに使うことが多くなっている。しかたがないので,これらをどんどん登録してしまいフォロー先がフォロワーを上回ってしまったよ。

Bluesky:
これが現在の自分のメインSNSである。というか,なるべくXからこちらへ移行したいと考えている。でも実際のアクセス頻度は1:1程度だろうか。投稿するならBlueskyとは思うけれど,まだまだ影響力はXの方が大きいのだ。Xからの避難ユーザ数は順調に伸びているらしい。

Threads:
癖があるのだけれど,流れているコンテンツの質は一番いいかもしれない。Metaの支配下にあってInstagramとの関係などややこしいので,できれば避けたいSNSだ。時々アクセスする程度。

mixi2:
mixiとは全く違うSNSであり,日本向けにうまくアレンジされたTwitter代替といえる。まだ3日目なので,ゆるい挨拶のようなものしか流れていない(もしかすると永遠にゆるいのかも)。ニュースや組織の情報提供もほとんどない。政治の話題も科学の話題もない。18歳未満は登録できず,かつ大人向けコンテンツは禁止されている。若者が集まるかどうかは不明。収益化のビジネスモデルは不明。今のところ,内容がないよう状態だけれど,インターネット老人会を中心に和気あいあいとしている。まあ,Clubhouseのようにあっという間に消えてしまうことはなさそうである。

図:mixi2のアイコン(mixi.socialから引用)

koshixからの #mixi2 招待🎟️一緒にはじめよう!🚀

https://mixi.social/invitations/@koshix/THHnM37Pf2UaMgn9LFhNUC


P. S. 「立花」というキーワードで検索してみると,mixi2では 「立花孝志」が1%以下しかでてこない。一方,XやThreadsでは「立花孝志」が99%を占めている。Blueskyは「立花孝志」率が60% 程度だ。自分には,mixi2の世界は多くの人が平和で暮らせたとしても,ちょっとあわないのかもしれない。


[1]mixi2人気ランキング(UserLocal)

2024年12月17日火曜日

mixi2(1)

あれっ,なんだか風がふいてるみたい。と思えば,笠原健治(1975-)さんのmixi2が始まっていた。一時かなり流行っていた mixi(2004-)にはそこまで深入りしていなかった。はて,あれは誰に招待してもらったのだろう,それすら忘れてしまった。

2008年8月11日,iPhone3Gを買ってすぐに見つけたNatsuLionアプリで twitterを始めて2年後にはmixiは招待制ではなくなり,自分もほとんど使わなくなっていた。それから長い間mixiアカウントを放置したままだったが,セキュリティの問題があるので数年前にそれを削除した。

その mixi が mixi2 となって12月16日に復活した。ゆる〜い招待制なのだが,りんこうたつさんが招待コードを公開していたので,それを使って早速登録してみた。面倒だった昔の足跡機能はなさそうなので,落ち着いて使えるかもしれない。ネットでよく見かける人々は概ね参加しているけれど,物理屋さんや哲学系・数学系・文学系・社会科学系の人はまだ少ない。


図:mixi2の招待コードの例(注意してね)

[1]これからのSNSに必要なのは「分人主義」(mixi2リリースによせて,カイ士伝)

2024年7月10日水曜日

東京都知事選挙(6)

東京都知事選挙(5)からの続き 
Q(koshix):
以下に東京都知事選での得票数とSNSの登録者数のリストがあります。これらから,SNSが定量的にどのように得票数に影響するかを評価してください。なお,SNS以外には,マスコミの効果があり,上位4者は主要候補として設定され,公開討論会が報道されました。また,小池は現職都知事として最もマスコミの露出が高く,参議院議員の蓮舫や元安芸高田市長の石丸がこれに次ぎます。 
1.小池百合子(71)   291.8万 42.8% X 91.4万 YouTube 3760 
2.石丸伸二(41)    165.3万 24.3% X 56.2万 YouTube 30.6万
3.蓮舫(56)      128.3万 18.8% X 57.5万 YouTube 1.1万
4.田母神俊雄(75)    26.8万  3.9% X 39.9万 YouTube 1.5万
5.安野貴博(33)     15.5万  2.3%  X 9.2万 YouTube 1.3万
6.内海聡(49)      12.2万  1.8% X 21.7万 YouTube 13.1万
7.ひまそらあかね(41)  11.0万  1.6% X 31.1万 YouTube 20.9万
-------------------------------------------------------------------------------------
             650.9万 95.5% 

A(Perplexity PRO):
東京都知事選における得票数とSNS登録者数の関係について、以下のように分析を行います。
データの概観
 提供されたデータを見ると、7名の候補者の得票数とSNS(TwitterとYouTube)の登録者数が示されています。
SNSと得票数の関係
 SNSの登録者数と得票数には、ある程度の相関関係が見られますが、完全な一致ではありません。
・小池百合子氏は最多得票(291.8万票)と最多SNS登録者数(Twitter 91.4万、YouTube 3760)を獲得しています。
・2位の石丸伸二氏と3位の蓮舫氏は、得票数とSNS登録者数でほぼ同等の順位となっています。
・しかし、4位以下では必ずしもSNS登録者数と得票数が一致していません。例えば、田母神俊雄氏は得票数で4位ですが、SNS登録者数では上位に位置しています。
SNS以外の影響要因
1.マスコミの露出:上位4候補は主要候補として公開討論会に参加し、メディア露出が多かったことが示唆されています。特に小池氏は現職知事として最も露出が高く、これが得票数に大きく影響した可能性があります。
2.知名度と政治的背景:小池氏(現職知事)、蓮舫氏(参議院議員)、石丸氏(市長)など、既存の政治的地位や知名度が高い候補者が上位を占めています。
3.政策や主張:各候補の政策や主張の内容、そしてそれらが有権者にどう受け入れられたかも重要な要因です。
定量的評価の限界
 提供されたデータだけでSNSの影響を正確に定量化することは困難です。以下の理由があります:
1.サンプル数が少ない(7名のみ)
2.SNS登録者数と実際の選挙での支持者数が必ずしも一致しない
3.他の要因(マスコミ露出、知名度など)の影響が大きい
結論
 SNSの登録者数は得票数と一定の相関関係を示していますが、それだけで選挙結果を説明することはできません。特に上位候補者においては、マスコミ露出や既存の知名度、政治的背景などが大きく影響していると考えられます。SNSは選挙戦略の一部として重要ですが、それ以外の要因も含めた総合的な選挙戦略が必要であることが示唆されます。

より正確な分析のためには、時系列データ、SNSの engagement rate、各候補者の政策への反応、マスコミ露出の定量的データなど、より多くの要因を考慮に入れた詳細な統計分析が必要でしょう。


PerplexityPROはWolfram Alphaを 呼び出してごそごそ計算していたけれど,結局意味のある結果は出てこなかった。安野,内海,暇空らは従来のマスコミにおけるプレゼンスがほとんどなかったけれど,10万票台の集票をしている。たぶん,この部分がSNSの効果を表現している項になる。

暇空は,顔も伏せてリアルな活動は全くしていない。内海は,ボランティアにより主要3候補についでビラ貼りがされていたと,アキノリ将軍未満のポスター掲載権を譲ってもらった外山恒一が証言している。安野は,チームにより正当で健全な街宣活動も行っていた。

田母神は,2014年の都知事選にも出馬して61万票を獲得しており,マスコミによって主要4候補扱いされたため,他の泡沫候補群の倍程度の得票となった。

これからすると,石丸の得票がSNS効果だということはできないという菅野完の説は妥当なような気がする。世に倦む日々でも指摘されていたが,明らかにマスコミによって,石丸がスポットライトを浴びるように設定されていたのである。

最も,そのマスコミ自身が,開票後の石丸のインタビュー映像のハラスメント仕草というかお子様論理展開というか最後の街頭演説における自己執着ぶりに驚いているようにも見える。しかし,広島一区を巡る次のステップ(清和会の戦略か)で,話はさらにややこしくなりながら継続していく。

安野貴博は,確かに新しい可能性を切り開いたと思うが,同時に危険性を含んでいる。そう,AIが諸刃の剣であるように,合理的な思考で組織された健全なチームは,人権に関する原則的な立場を持たない限り,社会にどのような影響を与えるかはわからない。

[1]石丸現象とは何か 石丸伸二氏「165万票」の中身を独自データで分析する(米重克洋)

2024年3月13日水曜日

ツイッター買収の波紋(2)

ツイッター買収の波紋(1)からの続き

NHKの番組では,PBSフロントラインのディレクターであるジェイムズ・ジャコビーが関係者へのインタビューを重ねていく。そのなかで焦点化していくのが言論の自由の問題である。
合衆国憲法修正第1条(1791)は,
連邦議会は、国教を樹立し、若しくは信教上の自由な行為を禁止する法律を制定してはならない。また、言論若しくは出版の自由、又は人民が平穏に集会し、また苦痛の救済を求めるため政府に請願する権利を侵す法律を制定してはならない。
ということで,連邦議会に対する制限を規定している。これは,私企業が運営するネットコミュニティを対象としたものではない。ところが,ネットメディアは政府と同じもしくはそれ以上の力を持つようになったのではないかというものだ。

Twitter社が,選挙結果の改竄があったと主張するフェイクニュースやヘイトスピーチを制限したことに対して,米国の共和党や親トランプ派がこぞって異議をとなえた。それだけにとどまらず,親トランプメディアを使って,トランプ大統領補佐官がTwitter社の担当者を個人的に糾弾するにまで至った。まったく酷い話だ。

イーロン・マスクによるTwitter買収後は,永久凍結されたトランプや他のヘイターのアカウントは復活されることになった。


同じ構図が,週刊文春の記事についても指摘されることになる。性被害にあった弱者を支えるという名目で,週刊誌が「強者」を越える力を持っているのではないかという話だ。これは,今に始まったことではなく,昔(1978-)からマスコミは第四の権力とよばれていた。

しかし,その様相は変化している。新聞や雑誌の発行部数の構造的な減少とともに,週刊文春などが突出してスクープを追っているように見られる事態が発生している。テレビなども含めてほとんどのマスコミは,意識的もしくは無意識的な権力迎合へと傾いている(資本主義システムの中では当然の帰結かもしれないが)。そして,わずかなスクープは,無責任で抑制の効かないSNSによって大きく増幅されることになった。

一方で,あれもこれもまとめてフェイクニュースというレッテルをはって制限しようという権力側からの動きがある。ファクトチェックという言葉の嘘っぽさ。どうなることか。

2024年3月12日火曜日

ツイッター買収の波紋(1)

NHKの海外のドキュメンタリーで,「イーロン・マスク ツイッター買収の波紋」が,前編後編に渡って放映された。オリジナルは,2023年に米国のLeft/Right Docs WGBH Educational Foundation が制作した "Elon Musk's Twitter Takeover" である。

イーロンマスクによるツイッター買収劇は,ツイッターユーザー(2008.7-)として間近で見ていたはずだったが,肝腎のパートを見落としていた。すなわち,Twitter Files である。


ことの発端は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)だ。COVID-19が2020年に入って蔓延し,トランプや米国右翼の反マスク・反ワクチンデマゴーグがTwitterでしきりに誤った情報を拡散することに,Twitter社が対応を迫られた。さらに,2020年秋には米国大統領選挙があり,僅差で破れたことを不服とするトランプに煽られた群衆が,2021年1月の米国議会議事堂襲撃事件を引き起こした。これが引き金とって,トランプのツイッターアカウントが凍結された。

これらの措置はあくまでも,ツイッターの利用規約違反を根拠として,これ以上の混乱を防ぐための会社としての判断であった。

これに強く反発したのが,イーロン・マスクだ。(トランプ的な)言論の自由のプラットフォームとなることを目指すべきだということで,ツイッターへの干渉を開始する。彼は2022年の1月にTwitterの株の買収を開始し,紆余曲折をへながら最終的には10月にツイッターの買収を完了した。

その結果,大勢の技術者や社員が解雇されてツイッターの運営は混乱し,ヘイトスピーチが蔓延って広告主は離反するということになった。ただし,自分のまわりでは今までどおりのユーザが何事もなかったようにツイートを繰り返していた。その結果,他のSNSであるMastodonやBlueSkyへの傾斜が強まることになる。

(続く)

2024年2月27日火曜日

人民の敵

今日,YouTubeのお奨めに現れたのは,外山恒一のチャンネル「人民の敵」だった。

外山恒一のYouTubeというと,我々団ものがあったはずだ。今回のはプロの手が入ったのか,標準的できれいな仕上げになっておりたいへん見やすい。

2007年春の東京都知事選における外山恒一の政見放送は生テレビで見て,いたく感動したのを覚えている。これまでも,東郷健とかありましたが,外山のそれは群を抜いた仕上がりだった。彼の新しいYouTubeチャンネルではその制作裏話を聞くことができた。

(1) あの原稿は,外山が最初に鹿児島県隼人町議会議員選挙に立候補したときに原付街宣用に制作したもので,ほとんどその内容が都知事選で使われることになった。
(2) 都知事選でその原稿を政見放送に使うということは,当初は考えていなかったが後で思いついたことだった。
(3) 原稿の読み方は,カラオケボックスで一文一文周到に吟味しながら,もっとも笑える表現をつなぎあわせたものだった。ものすごい回数練習している。
(4) 政見放送の収録は,NHKと民放1社(2007年はテレビ朝日)の2つ行われ,それぞれ放送される。NHKバージョンとテレビ朝日バージョンは微妙に違うところがある。
(5) 両バージョンの前に東京で行った選挙出馬を模索する集会で試行版のVHSビデオを放映している。それによってようやく供託金の目処がつき始めた。
(6) 政見放送のインパクトは大きかったが,これによって彼の狙っていた対話が拡がることはなかった。ミーハーが集まっただけ。しかし後の教養強化合宿には繋がっていく。

久しぶりに,教養強化合宿の募集案内を眺めていた。過去の学生さん達の体験記が沢山掲載されていて,それらを眺めているとなんだか懐かしい気持ちになってくる。9泊10日正味8日×8時間=64時間講義(+2-3時間/日のメディア視聴)のテキストは,外山恒一『マルクス主義入門』,立花隆の『中核vs革マル』(上),笠井潔の『ユートピアの冒険』,絓秀実の『1968年』である。

外山恒一の政見放送におけるあのような表現が公共の電波に乗せられることが,日本の民主主義の健全性の現れだという言説がよくみられる。ファシストを自称する外山恒一にいわせれば,それはまったく逆だ。今や,日本では選挙制度の中(内側)でしか自由な言論や表現は保障されていない。日常的な活動においてある特定の組織がちょっとビラ撒きをしただけで,選択的に検挙される時代だ。もちろん選挙演説で外からやじるだけでも警察権力によって排除されてしまうのだ。

2024年2月20日火曜日

Bluesky(4)

Bluesky(3)からの続き

昨年の話になるが,Zennでshinyakatoさんが,blueskyのAPIをコマンドラインから操作するコマンド bluesky_cliを作っていた。

この機会に(どの機会?)インストールしてみる。
% brew install dart-sdk
% dart pub global activate bluesky_cli
# .zprofile に環境変数を登録
  export BLUESKY_IDENTIFIER=abcdefg
  export BLUESKY_PASSWORD=opqrstu
特に問題ない。そこで,例題を試してみよう。

(1) 投稿
% bsky post --text="Hello, Bluesky Test"
{"uri":"at://did:plc:fljdpylgk7zeyuq4sbzmucmt/app.bsky.feed.post/3klqjl3fovb2p","cid":"bafyreifmxadvjnjfh4dvo7ee2rey525s554xrwnxktktuini57lzqakuxy"}

(2) 削除
% bsky delete --uri=at://did:plc:fljdpylgk7zeyuq4sbzmucmt/app.bsky.feed.post/3klqjl3fovb2p
postしたときのat://did をそのままuriとして指定すれば良い。

(3) 画像の投稿
% bsky post --text "TEST: post text & img from bluesky_cli" --images /Users/koshi/Desktop/test.jpg
{"uri":"at://did:plc:fljdpylgk7zeyuq4sbzmucmt/app.bsky.feed.post/3klqmskp4vi2d","cid":"bafyreiacxpejbsr7wbknl6wu34qvq75ay4uewiqzhaltxms3bvfjkzqfxe"}
複数イメージならば,カンマで区切れば良いらしい。

(4) タイムラインの取得
% bsky timeline --limit=1  (1-100 default 50)
結構大きなデータがJSON形式で出てくる。そのサイズは,limitで変更できる。

(5) ユーザのプロファイル
% bsky profile --actor=koshix.bsky.social --pretty
{
    "did": "did:plc:fljdpylgk7zeyuq4sbzmucmt",
    "handle": "koshix.bsky.social",
    "displayName": "Kunio Koshigiri",
    "avatar": "https://cdn.bsky.app/img/avatar/plain/did:plc:fljdpylgk7zeyuq4sbzmucmt/bafkreibqot3zxwaxerx2cdeund3qm4stvmj35bufdipuehpfd3homixk7e@jpeg",
    "viewer": {
        "muted": false,
        "blockedBy": false
    },
    "labels": [],
    "description": "koshix.blogspot.com\ninstagram.com/koshix7\nmstdn.jp/@koshix",
    "indexedAt": "2024-01-26T00:53:03.445Z",
    "followersCount": 80,
    "followsCount": 293,
    "postsCount": 16
}
オプションのprettyはJSONデータを整形するだけの話だ。

Blueskyの登録者数はもうすぐ500万人に届きそうだ。


図:deck.blueでbluesky_cliからのテストポストをキャプチャしたもの


2024年2月10日土曜日

Bluesky(3)

Bluesky(2)からの続き 

Blueskyの招待コードをもらって登録したのはかれこれ9ヶ月以上前のこと。2月6日にようやく,Blueskyは招待制から公開登録制に移行した。これにより,300万人だった登録者は,1-2日のうちに400万人を越えるに至った。 


図:BlueSkyの登録者の相転移(Jaz統計[5]から引用)

2024年2月における自分のSNSの現状を復習してみた。
SNS名   URL         フォロー中:フォロワ 登録日
--------------------------------------------------------------------------------------------------
X(https://twitter.com/koshix/)           934:971  2008.8-
Facebook(https://www.facebook.com/koshix/)  396:396  2009.5-
Mastodon(https://mstdn.jp/@koshix)        280:328  2017.4-
Instagram (https://www.instagram.com/koshix7/)   352:359  2019.10-
Bluesky (koshix.bsky.social)         26:  57  2023.5-
Threads (https://www.threads.net/@koshix7)    446:147  2023.7-
--------------------------------------------------------------------------------------------------

Instagramは自分の写真の記録用だし,Facebookは友人知人の様子を知るためのものだから除く。それでも4つも残っている。最近評判が悪いX(旧Twitter),Mastodon,Bluesky,Threadsと4つのSNSを巡回するとなると,面倒で困る。どれかに集約するならば,Blueskyかな。Mastodonを予備として。しかし,問題は貴重な情報源の何人かがまだXに残ったままになっていることだ。いずれにせよ,情報を発信する頻度はかなり減ってしまった。


2023年12月8日金曜日

12月8日(Blogger 5周年)

2018年の12月8日にこのブログ(On a Thread of the Web)を開始してからちょうど5年が経過した。この記事を含めて1825件だ。1件平均500字≒1kBとすれば,高々1.8MBであり,微々たる情報量だ。

快食快便と同様で,情報も適切に入力出力しないと健康に悪い。そこで,毎日の散歩(寒いので最近はお休み中だけれど)のように続けてきたら5年経ったというわけだ。

生成AIの登場によって,本末転倒状態が発生しやすくなっている。すなわち,文章を自分で考えずにAIにつくらせて連続記録を更新するだけというものだ。そうでなくても,引用まみれの内容なので,自分でよく考えている部分がどれだけあるのか,頭上には疑問符がたくさん点灯している。AIに出力させるための適切なプロンプトを考えるだけでもよいことにしようか。これだけでは,惚け(認知症)予防になるのかどうか微妙だけれど。

自分のために書いているのではあるが,他の人から参照されているというカウンターを見ると励みにはなる。もっとも新着記事あたり高々数件にしか過ぎないのだが。統計的には,過去記事への遡及アクセスがあるので,もう少し参照回数はふえる。Bloggerの統計情報によれば,このブログ全体への一日あたりのアクセスは次のようになっている。一日50回だから,新着記事よりは1桁多いことになる。
全期間(5年間)6.61万回 = 36回/日
過去12ヶ月間   1.98万回 = 54回/日
過去6ヶ月間     1.38万回 = 77回/日
過去3ヶ月間     0.45万回 = 50回/日
過去1ヶ月間     0.18万回 = 60回/日

2023年7月11日火曜日

Threads(2)

Threads(1)からの続き

7月6日から始まったThreadsの登録数が5日で1億件を越えた。ChatGPTより速いスピードだった。Twitter,Mastodon,Bluesky,Threadsと巡回するのが面倒になってきた。そこで,自分が使ったことのある主なSNSについてまとめみる。

Facebook(2004.2-):憶えていないけれどいつから使い始めたのだろうか。ここに登場するのは知り合いばかり。あと,若干の有名人をフォローしているのでその情報は貴重だ。萩原雅之,橋本大也,増井俊之,岡口基一,神田敏晶,千坂恭二などなど。高齢化が進んでいて,若者は参加していない。友達の数は395人。

Mixi(2004.2-):これもいつから使い始めたのだろうか。誰かのページを見ると足跡が残るのだった。一次かなり盛り上がっていたが,アカウントは削除してしまった。

Twitter(2006.3-):2008年8月11日にiPhoneを買って8月18日にまちがえて,TwitterクライアントのNatsuLionをインストールして以来だ。Twilogに利用記録がある。最近のタイムラインアルゴリズムはグダグダ担っていたが,イーロンマスクに買収されて以後,さらにもろもろ全部おかしくなってしまった。それでも多くの人が残っているのでやめられない。フォロー中915人,フォロワー 953人,投稿数9758件。

Instagram(2010.10-):登録したのはiPhoneのアイコンが古いバージョンのときからなのだが,実際に写真をあげるようになったのは最近のことである。キラキラ投稿が多い中,地味に散歩写真をあげている。フォロー中331人,フォロワー288人,投稿数695件。

Mastodon(2016.3-):2017年4月の最初のブームで複数のMastodonインスタンスに登録した。そのうち自分のアカウントが残っているのが,日本のメジャーインスタンスであるmstdn.jpと数式を投稿できるmathtod.onlineの2つだけだ。サーバーが分散しているので,一番期待できるはずなのだけれど・・・。フォロー中285人,フォロワー319人。

Bluesky(2023.1-):結城浩さんから招待コードをもらうことができて,2023年5月中旬から使い始めた。参加者総数が少ないので,なかなか必要な情報が得られない。タイムラインはOKかと思われる。フォロー中86人,フォロワー32人,投稿数6件。

Threads(2023.7-):このムーブメントに乗り遅れないようにと予約したものの,ぼやぼやしていたら100万人番目は越えてしまっていた。まあ1億から見れば,1%の程度の位置にはあるのだけれど。タイムラインアルゴリズムがいまいちなのと,真面目な話をしにくい雰囲気が煽られている。フォロー中336人,フォロワー102人,投稿数11件。


2023年7月9日日曜日

警告メッセージ

7月7日七夕に遭遇した怖い話。

Blogspot(google)から警告がとどいた。最初は,投稿したページになにやら警告マークが出てきて何が何だかよくわからずに焦った。ログアウトして再アクセスしてみると,警告付ではあるもののワンクッションおけば一応は見える最低限のレベルものだった。

YouTube(これもgoogleだ)で収益化できなくなった哲学系ユーチューバ−じゅんちゃんが遭遇した理不尽な話などを散々聞いていたので,これはまずいことになったと思った。あらためて自分の記事を読み返してみて,話題のイーロンマスクとTwitterの話がまずかったのか,最後のBlueskyの招待枠の話がまずかったのか,表現に過激なところがあったのか,誰かに刺されたのか・・・わからない。気になるところをすべて無難なものに修正して再投稿したが,同じ警告がついてしまった。がーん。

少し頭を冷やしていると,googleアカウントにBlogspot運営側からメールが届いていたのに気がついた。引用すると次のようなものだった。
 ご存知のこととは存じますが、Blogger のコミュニティ ガイドライン では、Blogger で許可されるコンテンツと禁止されているコンテンツについて概説されています。Blogger では、お客様の「 Bluesky(2)」というタイトルの投稿について審査の必要があるとの報告を受けました。審査の結果、この投稿には慎重に扱うべきコンテンツが含まれていると判断し、投稿を閲覧しようとした読者に警告メッセージが表示されるようにいたしました (投稿の URL: 略)。読者がこの投稿とブログを閲覧するには、この警告を承諾する必要があります。

さらに,

お客様のブログ投稿に警告メッセージが表示されるようになった理由:この投稿のコンテンツが、アダルト コンテンツに関する Blogger のポリシーに違反していることが判明いたしました。

 えーっ,それはないわ。修正して再審査を申し込めということだけれど,どこがアダルトなのかさっぱりわからない。さらに熟考してみると,どうやら参考コードのなかの英文字列がやや微妙だったことに気付いた。これを直して再審査を申し込んだがなしのつぶてである。

しかたがないので,新しく微修正版(アルファベット3文字×2箇所修正)を投稿したところ無事にパスした。

教訓:言論や表現の自由は,その手段をAIでブラックボックス化されたビッグビジネスに握られている限り,常に風前のともしびであり,相当なコストを費やすことなしに説明責任など果たされることは期待できない。分散IDと分散SNSの普及が待たれる。

2023年7月8日土曜日

Threads(1)

Bluesky(2)からの続き

MetaがはじめたTwitterにかわるSNSがThreadsだ。7月6日8:00ごろから時間前倒しでリリースしたところ,2時間で200万人,4時間で500万人,7時間で1000万人,半日で3000万人,2日7000万人のユーザーを集めたらしい。

メタの旧社名はフェイスブックであり,マーク・ザッカ—バーグ(1984-)がメタバースに入れ込むまではSNSの会社だった。フェイスブック社は2012年に写真・動画共有SNSのインスタグラム社を買収した。インスタグラムは,2010年にAppStoreに登場し,2ヶ月で100万人,8ヶ月で500万人,約1年で1000万人のユーザを集めている。現在のアクティブユーザ数は10億人のオーダーだ(登録アカウントは20億)。インスタ映えは普通名詞になってしまった。

Threadsをはじめるには,インスタグラムのアカウントが必要である。巧妙な作戦だ。インスタグラマー10億人のうち1%が参加すれば,簡単に1000万人に達するわけだ。周到に準備されたためか,他のマイナーなSNSとは異なり,これだけ短時間に集中して負荷がかかるスタート時のアクセスを軽々とこなしているように見える。Blueskyはそれに対応できるだけのリソースを持たないので招待制で細々とやってきたわけだ。

ユーザインターフェイスや,機能についてはまだ揺らいでいて評価は定まっていないけれど,迷走状態のTwitterがさらに霞んでしまいそうな雰囲気だ。自分が使えるようになって最初のタイムラインには,瀬戸弘司やドリキンの顔とフォローもしていないスレッドが流れてきて訳が分からなかったが,どうやらフォロー数が少ない場合,アルゴリズムでお薦めをコントロールしているらしい。その他の特徴は以下の通り。

 ○投稿文字数は500字まで,写真10枚,動画は5分まで
 ○Web版はないが(アプリに誘導される),自分の投稿へのリンクは可能
 ○ハッシュタグや検索(ユーザアカウントを除く)は機能しない
 ○いいねの数はわかるが,リツイート=再投稿の数はわからない
 ○タイムラインの+マークからすぐにフォローできる
 ○引用とRT(再投稿)はあるが,DMはない
 ○アカウント削除には,インスタグラムのアカウントごと削除する必要
 ○社会派,物理屋などはまだあまり流れ着いていない

そんなわけで,7月6日はThread祭りの日だった。フォロー関係の構築で一日がつぶれる。



写真:Threadsの参加証@Instagram(2023.7.6)

[4]Threads国内フォロワー数(UserLocal)
[6]世界ソーシャルメディア統計 (Stat Counter)


2023年7月7日金曜日

Bluesky(2)

Bluesky(1)からの続き

いよいよTwitterがややこしくなってきた。7月1日,イーロン・マスク(1971-)はTwitterアカウントの種類に応じて一時的に閲覧回数の制限を設けた。認証済みアカウントは6000件(1万件),未認証アカウントで600件(1000件),作成されたばかりの未認証アカウントで300件(500件)というわけだ(括弧内は7月2日の泥縄的修正値)。制限の理由については,インターネット上のデータ収集や処理における不正な操作の急増に対応するためとしている。

実際には,TwitterがAPI課金を急騰させたことを原因とするウェブスクレーピングの増加だとか,サーバーを運用しているクラウドとの契約の関係だとか,Twitterコードのバグが自分自身に対するDOS攻撃をしたのが原因だとか,諸説がある。いずれにせよTwitterのコントロールがいよいよ効いていないことが明らかになった。

このため,再びTwitterから他のSNSへの流失が進んでいるらしい。その候補の一つはジャック・ドーシー(1976-)がはじめたBlueskyだけれど,招待制の登録者はまだ20万人だ(Twitterは4.5億人)。他に T2 とか MetaのThreads が話題になっている。どうなることか。現在のところ,Twitterに流れる情報の方がまだまだ有用度が高い。

そのBlueskyの歩き方というドキュメントがmd形式で流れていた。pdfに変換しようと考えた。たぶんpandocが使えるはずなのだが,調べてみると一手間必要だった。これをまとめると次のようになる。
$ brew install pandoc ✓
$ brew cask install mactex ✓
~/.zshrc に次の行を追加
export PATH=/usr/local/texlive/2019/bin/x86_64-darwin/:$PATH
$ source ~/.zshrc
$ pandoc bluesky.md -o bluesky.pdf --pdf-engine=xelatex -V documentclass=bxjsarticle -V classoption=pandoc
これをシェルスクリプトにすると
$ cat md2pdf.sh
#!/bin/zsh
# usage mdspdf.sh test
# input test.md output test.pdf
#
pandoc $1.md -o $1.pdf --pdf-engine=xelatex -V documentclass=bxjsarticle -V classoption=pandoc

これで無事にmdファイルをpdfファイルに変換できた。

P. S. Blueskyの招待コードが若干余っているので必要な方はメール,TwitterのDM,Facebook Messengerなどでご連絡ください。

2023年5月31日水曜日

googleアカウント

あせった。

googleアカウントで使っているシステムに,YouTubeとこのBloggerとBardという三種の神器がある。そのアカウントがログオフされたので,再度ログインしようとしたところ拒否された。メールアドレスもパスワードもまだ忘れてはいない。

図:脱出できない魔のエラー蟻地獄

ところが,上のエラーがでてきて何度試してもダメなものはダメ(アカウント名やパスワードが違うとはいわれていない)。パスワードの変更もできない。困ったときは,helpに頼るか検索すればよいのだけれど,Googleのサポートページはたらい回しされるだけで,役に立たなかった。

しばらく放置していたが,それでは問題は解決しない。そこで,ChatGPTに聞いてみたところ,いくつかヒントがでてきた。その中の二段階認証あたりに問題があるのかと思ってさらに調べていると,復元というキーワードが見つかった。そこで,復元のページからログインしてみると,従来のメールアドレスとパスワードで無事に入ることができた。

その後うまくいったような,そうでもないようなだったので,もう一度復元のページにログインしてからパスワードを変更して,その他のよけいなアプリ連携も消してみた。どれが功を奏したのか分からないが,なんとかYouTubeとBloggerに入ることができ,この記事を書いている。よかったよかった。

最悪の場合の対処を考えていた。(1) Blogger:別のblogサービスに移動するか新しいアカウントをつくってデータを移行する(1500本…),(2) bard:使わなくても大丈夫かもあるいは新しいアカウントで,(3) Gmail:これも使わなくてもいいかもしれない,(4) YouTube:視聴だけなので別アカウントに移行してもチャンネル登録だけなのでそれほど問題ない。

外部のサービスに頼り切りだとこんなときに困る。絶対に日本独自のLLMとクラウドと検索エンジンを作る必要がある。アメリカに貢ぐだけのへたな国防予算よりも圧倒的に優先度が高い(まあそれよりも生きるための食料とエネルギーの自給かもしれないが)。

2023年5月13日土曜日

Bluesky(1)

本来だと2023年の8月18日に,自分がTwitterを利用開始してから15周年を迎えるはずだった。

ところが,イーロンマスクに買収されたTwitterはなんだかボロボロになりつつある。これまでの記録はTwilogに保存されてきたが,そのAPIもストップされて4月5日以降の新規ツイートは記録されなくなってしまった。Twitterからの逃避先として,マストドンノストラダムスが登場したが,今でもTwitterへの情報集積効果は大きい。

そんな中で,Twitterの共同創業者であったジャック・ドーシーが発案した分散型SNSがBlueSkyという新しいSNSだ。2023年1月からiOSやAndroidのアプリは配布されているが,ユーザ登録には招待コードが必要だった。Clubhouseもそうだったけれど,招待制というのはなんとも敷居が高くて面倒だ。

さて,数学ガールで有名な結城浩さんが,Mastodonで招待コード余ってますけれどどなたか要りませんかとアナウンスしていた。さっそく返事したのだけれど,結城さんがフォローしているユーザ限定だった。わかってはいたのだが,確認するのが面倒でとりあえず返信していた。丁寧なお断りが入ったのが先週のこと。さきほど,もう一つ招待コードが手に入ったけど要りませんかとのDMがあった。さっそくいただいて,Blueskyに無事参加することができた。


図:Twilogの統計情報から引用(もうすぐお別れ)


2023年5月12日金曜日

アテンション・エコノミー

アテンション・エコノミーというキーワードにぶつかったので,GPT-4に聞いてみた。

Q:User
アテンションエコノミーと呼ばれるものの構造を整理して理解させてください。

A:ChatGPT
アテンションエコノミー(Attention Economy)は、情報過多の現代社会において、人々の注目や関心(アテンション)が限られた資源であり、それを獲得するために競争が起こるという概念です。このアテンションエコノミーの構造を整理してみましょう。

注目の限定性
人々は限られた時間とエネルギーしか持っていません。そのため、一度に多くの情報に対処することは困難であり、人々の注意力は貴重な資源となります。

情報過多
インターネットやSNS、メディアなどによって、膨大な情報が日々発信されています。この結果、人々はどの情報に注目すべきか選択しなければならない状況に置かれています。

競争
企業、メディア、個人などは、限られた注目を獲得するために競争します。これには、広告、コンテンツの質や魅力、独自性などが重要な役割を果たします。

モノタイズ
アテンションエコノミーにおいて、注目を獲得することは、広告収入や売上などの収益につながります。そのため、企業や個人は注目を集めることで収益を上げようとします。

インセンティブと行動変容
アテンションエコノミーでは、注目を獲得するためのインセンティブが生まれます。これにより、企業や個人は、注目を集めやすいコンテンツや戦略を採用し、行動や価値観が変わることがあります。

このような構造を持つアテンションエコノミーは、人々の行動や価値観、ビジネスモデルなどに大きな影響を与えています。また、偽情報の拡散や、品質の低いコンテンツが増えるといった問題も生じています。


Q:User
アテンションエコノミーの発達が,民主主義をゆがめるものなのか,あるいはそれこそが究極の民主主義への道であるのか,どう思いますか。

A:ChatGPT
アテンションエコノミーが民主主義に与える影響には、ポジティブな面とネガティブな面が存在します。どちらの観点が支配的かは議論の余地がありますが、以下にそれぞれの側面を整理してみました。

ポジティブな面:
情報アクセスの平等化:インターネットの普及により、多くの人々が情報にアクセスできるようになりました。これにより、従来は情報にアクセスできなかった人々も意思決定に参加できるようになり、民主主義の理念に近づいています。
グラスルーツ運動の促進:SNSやインターネットを活用することで、個人や小規模な団体でも意見を発信し、集団行動を起こすことが容易になりました。これにより、市民が直接政治に関与し、民主主義を促進することが可能になります。

ネガティブな面:
偽情報の拡散:アテンションエコノミーの中で、注目を集めるために誇張や偽情報が広がりやすくなります。これにより、有権者が正確な情報に基づいた意思決定ができなくなり、民主主義の質が低下する可能性があります。
意見の分断と極端化:SNSなどのプラットフォームでは、利用者が自分の意見に同調する情報に出会いやすくなります。これにより、意見の分断や極端化が進み、対話や妥協が難しくなることで、民主主義の機能が低下する恐れがあります。

総合的に見ると、アテンションエコノミーは民主主義にポジティブな影響を与える一方で、ネガティブな側面も存在しています。これらの側面がどの程度民主主義に影響を与えるかは、社会や技術の進展によって変わるため、今後も状況を注視し続ける必要があります。