Bluesky(2)からの続き
MetaがはじめたTwitterにかわるSNSがThreadsだ。7月6日8:00ごろから時間前倒しでリリースしたところ,2時間で200万人,4時間で500万人,7時間で1000万人,半日で3000万人,2日7000万人のユーザーを集めたらしい。
メタの旧社名はフェイスブックであり,マーク・ザッカ—バーグ(1984-)がメタバースに入れ込むまではSNSの会社だった。フェイスブック社は2012年に写真・動画共有SNSのインスタグラム社を買収した。インスタグラムは,2010年にAppStoreに登場し,2ヶ月で100万人,8ヶ月で500万人,約1年で1000万人のユーザを集めている。現在のアクティブユーザ数は10億人のオーダーだ(登録アカウントは20億)。インスタ映えは普通名詞になってしまった。
Threadsをはじめるには,インスタグラムのアカウントが必要である。巧妙な作戦だ。インスタグラマー10億人のうち1%が参加すれば,簡単に1000万人に達するわけだ。周到に準備されたためか,他のマイナーなSNSとは異なり,これだけ短時間に集中して負荷がかかるスタート時のアクセスを軽々とこなしているように見える。Blueskyはそれに対応できるだけのリソースを持たないので招待制で細々とやってきたわけだ。
ユーザインターフェイスや,機能についてはまだ揺らいでいて評価は定まっていないけれど,迷走状態のTwitterがさらに霞んでしまいそうな雰囲気だ。自分が使えるようになって最初のタイムラインには,瀬戸弘司やドリキンの顔とフォローもしていないスレッドが流れてきて訳が分からなかったが,どうやらフォロー数が少ない場合,アルゴリズムでお薦めをコントロールしているらしい。その他の特徴は以下の通り。
○投稿文字数は500字まで,写真10枚,動画は5分まで
○Web版はないが(アプリに誘導される),自分の投稿へのリンクは可能
○ハッシュタグや検索(ユーザアカウントを除く)は機能しない
○いいねの数はわかるが,リツイート=再投稿の数はわからない
○タイムラインの+マークからすぐにフォローできる
○引用とRT(再投稿)はあるが,DMはない
○アカウント削除には,インスタグラムのアカウントごと削除する必要
○社会派,物理屋などはまだあまり流れ着いていない
そんなわけで,7月6日はThread祭りの日だった。フォロー関係の構築で一日がつぶれる。
写真:Threadsの参加証@Instagram(2023.7.6)
[1]Instagram、新しい単独メッセージアプリ「Threads(スレッズ)」を発表(2019.10)
[2]ツイッター社、新SNS「スレッズ」めぐり提訴の構え(BBC)
[3]ツイッターとスレッズのユーザ獲得戦争はどちらに軍配があがるのか(徳力基彦)
[4]Threads国内フォロワー数(UserLocal)
[5]ソーシャルメディア利用者数(Gaiax)
[6]世界ソーシャルメディア統計 (Stat Counter)
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