マスコミのニュースを聞く限り,例によって,各大学のガイドラインのような生ぬるいものがでてきたのかと思っていた。ところが,現物は24ページ相当のプレゼン資料を含めて16ページという,かなり気合いが入ったものだった。
ところでその中身をみると,山越えの暗い見通しの悪い道を,車内からワァーワァーいわれて,アクセルとブレーキを踏みながらとばしているような微妙なことになっている。
ポイントは,(1) 利用規約を守れ(ChatGPTは13歳以上+18才までは保護者同意,Bingは未成年には保護者同意が必要,Bardは18歳以上),(2) パイロット的な取り組みを進めよ,(3) 一般の学校はおとなしくせよ,というものだった。AI以前の話なのだけれど「全ての学校で,情報の真偽を確かめること(いわゆるファクトチェック)の習慣付けも含め・・・」とか,そもそも大人ができていないのでは・・・。
一番言いたかったのではないかと思われる事項は,チェックリストの第8項目にあった。
「読書感想文などを⻑期休業中の課題として課す場合には,AIによる生成物を自己の成果物と して応募・提出することは不適切又は不正な行為であること,自分のためにならないことなどを十分に指導しているか。保護者に対しても,生成AIの不適切な使用が行われないよう,周知・理 解を得ているか」
追伸:この通知を出したのは,初等中等教育局長の藤原章夫さんだ。平成24年(2012年),学長・事務局長らと文部科学省に行ったあと新橋あたりの居酒屋で一度会っている。そのときは,初中局の教職員課長だったのか。大阪教育大学は教職大学院の設置申請を計画中であり,新任の事務局長の若井祐次さんが大学振興課の方々と併せてセッティングした。長尾先生と栗林先生はそれについて若井さんを大層評価していた。藤原さんがかつてフランス大使館にいたころのことが話題になっていたが,ひたすらよろしくお願いします的なことで終始していた。
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