NHKのニュース,〈「EVしか乗れなくなる?」気候変動のフェイクが拡散〉を見ていると,ちょっと不安な気持ちになった。「人為的な地球温暖化説に疑問を呈する海外のYouTuberがいて,それがフェイクを撒き散らしている」というような描写から始まる。
普段は政治的なフェイクニュースについて懐疑的な眼を持っている自分という位置づけに身を置いているのだけれど,この度は,自分もフェイクの側に半分足を突っ込んでいるような気分になった。人為的な地球温暖化に少し疑義を挟んだだけでお前はフェイクの側だとレッテルを貼られる危険性を感じてしまったのだ。
NHKは人為的な地球温暖化説が完全に正しいものだとして議論を進めている。ChatGPTに聞いてみても科学者の97%はそちら側であるといわれた。それでも自分は温暖化のコンピュータシミュレーションを十分に信じ切ることができない。温暖化ガスの筆頭である水蒸気の挙動が完全に理解できているとは思えないし,温暖化データから都市化による上昇分を正確に取り除いた状態でパラメタ調整をしているのかも不明だ。
なによりも,気候変動に関する政府間パネルが経済的・政治的な原理で動いていて,それに多くの科学者が群がるという構造になっていることがある。かつて二酸化炭素の排出権がビジネスとして資本主義経済の中に組み込まれたときに,ものすごい違和感を感じてしまった。これによって,科学とは異なった論理で物事が進行していく。
図:地球温暖化のコンピュータシミュレーション(ChatGPT 4oによる)
[1]地球温暖化ファクトシート第2版(杉山大志,2020)
[2]本当に二酸化炭素濃度の増加が地球温暖化の原因なのか(江守正多,2018)
[3]気候変動に関する政府間パネル(Wikipedia)
[4]気候変動の科学的知見(環境省)
[5]フェイク対策関連ニュース(NHK)
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