ところが調べてみると,日本の辻占菓子や辻占煎餅がフォーチュンクッキーの原型かもしれないという話がある。1888年にサクラメントに元祖の日本料理店を開店した山梨県出身の萩原真が,1894年にゴールデンゲートパークの日本庭園に出した茶店のお菓子が源流だという説だ。
辻占菓子は江戸時代には夜の街を中心に広がっていたが,今は,伏見稲荷,金沢などいくつかの限られた地域だけに残っているようだ。金沢で,辻占(つじうら)というなまえを意識したのは正月に出嶋君の家にいったときかもしれない。それまでは福梅のおまけ程度にしか見えていなかった。正月に並ぶ辻占を開いて出てくるメッセージは結構大人向けで艶っぽいのであった。
写真:金沢森八の辻占(森八の伝統菓子ページから引用)
[1]日系チャプスイレストランにおけるフォーチュンクッキーの受容(中町泰子)
[2]図像から考えるモノと技術−伏見の煎餅職人の道具と技術から−(中町泰子)
[3]縁起菓子について(Web Archive から)
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