アップルと私からの続き
1988年に大阪教育大学にMacintosh IIを40台導入して使い始めようとしていたとき,HyperCardがインストール済みかどうかは我々には大きな問題だった。というのも,そのハイパーテキストスタックの例をみて,これは教育に使えると直感したからだ。HyperCardは1987年に発表されたばかりだったが,無事にインストールされていた。
その後,自分の研究室に入った代々のMacintoshにもしばらくHyperCardがのっていた。やったー。しかし,残念ながらそれだけで満足してしまい自分でHyperCardスタックを開発することは全くなかった。ハイパーテキストを実際に自分で操って教育用コンテンツを作るようになるには,WorldWideWebの登場によるHTMLファイルの作成まで待たなければならなかった。
京大の情報科学演習の非常勤を担当していたころ,WWWブラウザ普及の嚆矢となるNSCAMosaicが登場した。筒井多圭志さんに,ハイパーテキストの重要性を初めて認識したのはHyperCardを見たからだというと,ハイパーテキストはTexinfoで実装されているよと教えてもらった。
1987年8月11日から1992年まで、Appleは販売した全てのMac(Macintosh)にHyperCardをプレインストールしていました。またそれ以外の時期に発売されたMacにも、49ドルという価格でHyperCardを購入できてインストールすることが可能でした。そして2004年3月、HyperCardは正式にAppleのプラットフォームから”引退”し、Appleとコンピュータの歴史にその名が刻まれることになります。
図:HyperCardのホーム画面(ITmediaから引用)
[1]HyperCard on the Archive(Internet Archive)
[2]HyperCard Stacks(Internet Archive)
[3]Bill Atkinson: Polaroids showing the Evolution of the Lisa GUI(Computer History Museum)
[5]HyperCard AI(平野友康)
[6]青空のリスタート(富田倫生)
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