Apple Intelligenceからの続き
2025年6月9日10:00(日本時間6月10日2:00)からWWDC25の基調講演がはじまった。
開発者ではないのだけれど,Apple Developerメーリングリストから案内が来ていたので,次の日,ざっとYouTubeでの感想戦を眺めてから基調講演をみた。
うーん,イマイチだ。かつての熱量と輝きはどこへいったのか。単に自分が年老いてしまったからか。どうしたものか。
やや短めの88分の基調講演の内容は以下のとおりだ。
(1) オープニング+ティム・クック(1960-)の挨拶(3分):AppleParkの屋上をF1マシンが爆走。
(2) ソフトウェアエンジニアリング副社長のクレイグ・フェデリギ(1969-)の総括(10分):
・Apple Intelligenceが一番目の話題。Siriの改良は来年という話のところで株価が2%急落した。トランプにいじめられていることもあって,そもそも株価は低迷中。なお,Apple Intelligenceの機能は各アプリに分散されていて見栄えがしないし,前回のアナウンスから進歩なし。
・すべての機種のOSのユーザインタフェイスを統一したLiquid Glass を導入。iOS7以来12年ぶりの大幅な改良。これに伴って,秋に登場する iOS,WatchOS,tvOS,macOS,VisionOS,iPadOSのバージョン番号をすべて26に統一。これからは年号と連動することになる。
(3) iOS26(23分):Visual Intelligenceではスクリーンショットの画像からAppleIntelligenceによって,関連の情報を引きだすことができるという話。Phoneでは保留モード的なものが追加されていた。あとはどうでもよい話だけ。CarPlayに日本の自動車メーカーは出てなくない?
(4) WatchOS26(7分):運動する人を励ます機能が充実したらしい。関係ない。というか,老人向けロコトレを強制する機能があったらよいかも。
(5) tvOS26(5分):カラオケ機能みたいなものをみかけた。どうでもよい。
(6) macOS26(13分):macOS Tahoeという別名を与えられている。フォルダの色が青一色から複数のカラーやアイコン付きに変えることができるようになる。ショートカットがAppleIntelligenceの機能のおかげで使えるようになるかも。使ってみないとわからない。
(7) VisionOS26(7分):いろいろと美しくなって,企業向けで生き残りを図っている。
(8) iPadOS26(13分):ここが一番大きかったかも。マルチタスキングが可能になって,ウィンドウやファイルの扱いがmacOSとよく似たものになってしまった。あとは,Xcodeとターミナルが入っているかどうかの違いだけかもしれない。
(9) ディベロッパー+ティムクックの挨拶+エンディング(7分):よくわからない。
松村太郎や林信行などのAppleエバンジェリストは一様に,AppleのAI対応作戦を評価しているのだけれど,一般的にはまったく支持されていない。実働部分が各アプリへのAIの分散導入であるにしても,入口としてSiriを改良した強力なAIポータルに一元化し,大きく打ちださないと全くインパクトに欠けるのだ。Genmojiとかのくだらない部分にリソースを費やすのをやめてほしい。
図:Apple Developers の WWDC25への案内から引用
[1]WWDC25の裏に隠れているもの(digital assist Audio ch)
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