2024年6月12日水曜日

Apple Intelligence

Apple Vision Pro(2)からの続き

6月11日午前2時(現地時間6月10日午前10時)からのWWDC24で,AppleのAI対応機能であるApple Intelligenceが発表された。Apple環境への生成AI機能の導入だ。AppleはAI=Apple Inteligenceと名付けてきた。事前の大方の予想どおりで,特別びっくりするような話はなし。

とりあえず,朝起きて,他の情報を入れる前にAppleのWWDC24キーノートを虚心坦懐に視聴しようとしたところ,NHKの朝のニュースで要点が報じられていた。まあいいか。

(1) 先月のイメージビデオで失敗したので,今回は無難なスカイダイビング物語でスタート。

(2) ティム・クックが最初に紹介したのは,AppleTV+だった。ビデオ配信サービスの中で3年連続1位(Highest Rated Original Programs)だと主張しているけれど本当なのだろうか?

(3) まずはvisionOS2の話から。MacBookの大画面ディスプレイがVision Pro中に展開する。そのApple Vision Proは,米国以外の8カ国で新たに販売開始される。第1弾は6月28日の中国,日本,シンガポール。7月12日に第2弾として,オーストラリア,カナダ,フランス,ドイツ,英国が続く。なお日本での販売価格は59.98万円から。実質70-80万円コースだ。

(4) その後,iOS18,Audio&Home(tvOS),watchOS,iPadOS18,macOS Sequoia(セコイア)と続く。最近のAppleのOSリニューアルはどうでもよいような機能をさも素晴らしいもののようにゴチャゴチャてんこ盛りで付けてくることがさらに多くなった。飾り荷物は振り捨ててほしい。簡素さの中に含まれる美というセンスが完全に欠落してしまった。ここまでで1時間。

(5) 上記の中で少しだけ引っかかったのは,iPadの計算機(手書き機能有り)とmacOS中のiPhoneミラーリングだけだった。ここ,素人受けするポイント。iOS18 / iPadOS18 / macOS Sequoia は,手持ちのiPhone SE2(2020) / iPad Pro 11inch(1st 2018) / MacBook Air M1(2020) でいちおう動くらしい。

(6) 残りの40分がAI機能であるApple Intelligenceの紹介だ。強調されていたのは,Personal Intelligence という言葉と,個人情報を守る仕組みが組み込まれているということだ。Siriが賢くなるだけでなく,OS配下の様々なアプリケーションでAI機能を使うことができる。と同時に,個人の情報に応じた対応が可能になるということだ。標語は,AI for the rest of us 。

特徴的なアプリや事例がピックアップされなかったので,今一つ全体の印象は弱いのだけれど,OSレベルでAI機能が実装されることの意味は大きい。オンデバイス処理とChatGPT-4o等の外部サーバ処理が組み合わせれる。ただ,日本語に対応するのは来年以降(いつ?)である。また,Apple Intelligenceに対応できるのは,iPhone15 ProとMシリーズチップを搭載したiPadやmacだけだ。手持ちのデバイスでは,MacBook Air M1 だけが生き残れる。



図:DALL-EによるPersonal Intelligence + AI for the rest of usのイメージ
その前に入力した無観客WWDC24のキーワードに引きずられている。

P. S. 次の日,日経朝刊は,「Apple AI らしさ不足」というタイトルでさっそくディスりにかかっていた。生成AIの開発遅れを印象づけるものという評価だ。確かに,一瞬Appleの株価は下がったかに見えたが,その後反騰して200ドル台の最高値となった。実際,玄人筋の評価は非常に高い。例えば,エジケン



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