2月2日にAppleのVision Proが発売になって,数日が経過した。アメリカ国内だけの限定発売であり,日本語にもまだ対応していないが,YouTubeでは日本人によるファーストインプレッションも沢山あがってきた。
最低の256GBモデルでも3499ドル(52万円),多少オプションを付ければ60万円のシステムなので,おいそれとは手が出ない(昔の為替レートなら30万円なのだけど)。その上現地までの航空費や宿泊費を含めると,仕事関係の人か,収益化につながるYouTuberかよほどのアップルフリークでないと参戦していない(米国の連絡先/配送先住所と米国のAppleIDが必要)。
なおかつ,アップル製品への関心が高くてテクノロジーに関する経験の深い人々による印象なので,割り引いておかないと本当のところはなかなかわからないかもしれない。それでも,その評判はなかなかよいものだった。
視野角は左右90度で上下も狭いが,外部カメラからとりこまれる環境映像が自然にパススルーされている。そこに非常に高精細なVision OSのUI画面が重ねられ,丁寧に個人向けに調整された視覚環境は申し分ないようだ。ユーザインタフェースも視線と指による(音声は英語がひつようなのであまりレビューされていない)もので,まったく違和感なしに使えている。自分が2008年8月に最初に手にしたiPhoneのタッチ画面を楽々と使いこなせたのと同じようだ。
手元にMacbookがあればその画面を表示できて,マウスコントロールやデータのやりとりがVision OS固有アプリとの間で簡単にできるところも素晴らしい。
外付けになるバッテリは妥協できそうだが,問題は,650gの重さのようだ。あと,人によっては眼がつかれるとのこと。ブラウザのYouTubeは問題なく視聴できるらしく,Apple のVisionOS ネイティブアプリもあって,iOSアプリも利用できるらしいからほとんど問題はなさそうだ。
ただ,空間コンピューティングを実現する新しいディスプレイとコンピュータだと考えた場合は,macOSのように,Xcode環境はターミナルが動いて,JuliaとMathematicaまで動かなければちょっとためらわれる。もしそれが可能になれば,いまのMacBook Airとディスプレイを完全におきかえるものとなる(スペック上はM1 MacBook Airを越えられる)。ただし,G5とGPSが使えなければ,モバイル端末としてのiPhone/iPadを代替するまでにはならない。
写真:店頭のApple Vision Pro (Wikipediaから引用)
[1]Apple Vision Pro生開封!実機映像も出します(ドリキン)
[2]初日に手に入れて早速、そして自分のアプリをダウンロードするライブ(バスケ)
[3]Vision Proでできること・できないこと(大石結花)
[4]Apple Vision Pro - できること全て(大川優介)
[5]Apple Vision Proレビュー!作業はできる?良い点と残念な点(トバログ)
[6]開封から本体チェック、実際の着用感まで徹底解説!(Mr. VR)
[7]自腹購入者が本音で語るファーストインプレッション(石川温・西田宗千佳)
[8]デジタルペルソナがヤバすぎ。開封直後のファーストインプレ(本田雅一)
[9]実質約60万円、Apple Vision Proで実現した圧倒的高性能の威力(MoguLive)
0 件のコメント:
コメントを投稿