2025年6月16日月曜日

藤田美術館

NHKで藤田美術館の展示を紹介していた。「似」というテーマで,2つの作品を対比させるものだった。おもしろそうなので行ってみようという話になった。

藤田美術館は,京橋駅から西に歩いて10分ほどの大川沿いにある。住所は都島区網島町,近松の心中天網島の舞台大長寺があったところだ。明治時代の実業家の藤田伝三郎(1841-1912)によってその一帯が藤田邸用地として買収された。

藤田は,財界有数の美術品の収集家であり,親子2代にわたって国宝や重要文化財を含む2000点を収集した。その一部が藤田美術館として公開されている。



写真:藤田美術館の外観(ホームページから引用)


建物は2022年にリニューアルオープンしたばかりなのでまだ新しい。あたりには看板もポスターもなにもなくてスッキリしている。玄関を入ると机とお茶処があるだけで,受付デスクもない。正面にある蔵の門扉のところが美術館の入口らしく,係員の方がそこで個別に観覧希望を受け付けて,料金をオンライン決済で支払う仕組みだ。

蔵の中の展示室はコンパクトで3つのパートに分かれ,各テーマの展示品それぞれ10点あまりが時期をずらしたテーマごとに順に入れ替わる。今回は,「」,「」,「」(これがテレビで紹介されていたもの)だ。藤原定家の時雨亭という扁額から始まって,少数の美術品と解説が並んでいた。入口で展示品紹介音声ガイドウェブサイトへのリンクを設定させられた。

半分ほどみた後,13:00から30分ほどの学芸員による展示品解説に参加した。暗い蔵の中から外に出ると,隣接して藤田邸跡公園が広がっており,ムクドリが草むらから木々の間を飛び回っていた。

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