ソフトウェアの開発状況や今後の展開が話題の中心であり,iOS,iPadOS,watchOS,tvOS,macOSの順に上級副社長のクレイグ・フェデリギ(もともとはNeXTのひとなのか)が中心となって説明が進んでいった。例によって細かなつくりこみやデザイン変更を凄い(incredible)凄い(gorgeous)と連呼して進める部分にはあいかわらず辟易するのだった。どうやらAndroidoの後追いらしのだが,ほとんどどうでもいい機能ばかりが複雑に追加されていく・・・orz。
Think Simple(Ken Segall)の精神はいったいどこにいったのだろう。地図関係は日本では期待できないし,翻訳機能だけは少したのしみだけれど,Siriもあまり信頼していないので微妙。後は,iPadOSとmacOSがどこまで接近融合していくのかが個人的な関心のポイント。翻訳機能と並ぶもうひとつの期待の柱はARなのだけれど,これはスルーされていた。
今回のポイントはやはり,Apple Siliconへの移行だ。日経朝刊が一番すっきりまとめていたけれど,マックのCPUは,1984 Motolora −(10年)→ 1994 Power PC −(12年)→ 2006 Intel −(14年)→ 2020 Apple Silicon(ARM)という変遷をたどっている約10〜15年でCPU交代が行われるわけか。なお,MacOSX は2001年に導入されており,次のとおりである。
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2001 Mac OS X 10.0 (Cheetah) → iPod
2001 Mac OS X 10.1 (Puma)
2002 Mac OS X 10.2 (Jaguar)
2003 Mac OS X 10.3 (Panther)
2005 Mac OS X 10.4 (Tiger)
2007 Mac OS X 10.5 (Leopard) → iPhone
2009 Mac OS X 10.6 (Snow Leopard)
2010 Mac OS X 10.7 Lion → iPad
2012 OS X 10.8 Mountain Lion
2013 OS X 10.9 Mavericks
2014 OS X 10.10 Yosemite
2015 OS X 10.11 El Capitan
2016 macOS 10.12 Sierra
2017 macOS 10.13 High Sierra
2018 macOS 10.14 Mojave
2019 macOS 10.15 Catalina
2020 macOS Big Sur(いよいよここから11.xシリーズになるようだ)
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やはり,インテルチップへの移行が完了して落ち着いたSnow Leopardのころが一番よかったような気がする。
前回のPowerPCからインテルへの移行もわりとスムーズだったので,今回もそれほど心配ではないけれど,悲しいかな,手元にあるMacBook Pro mid 2012 はもうmacOS Big Surに対応しないのである(iPhone 6sは iOS14に対応するようだけれど)。そろそろ機種交換が必要か。次の候補はあの変なTouch Barがついていない MacBook Air にしたいものだけれど・・・もうApple のサイトでアクセサリをみても CDドライブは出てこないのであった。むむむ。あと,iPhone SE2用のバッテリケースもありません。むむむ。
富岳もARMベースのようだし,ARMアーキテクチャの天下がやってきたということか。
追伸:グーグルでWWDC20XXの画像検索をいくつか試してみて下さい。今回のWWDC2020のデザインがもっともダサイと感じる私の感覚はおかしいのだろうか?
[1]OSXの終焉