2020年5月19日火曜日

COVID-19 K値

中野さんのK値の続き

とうとう,日本経済新聞の5月19日朝刊4面に『感染把握に新指標「K値」』としてとりあげられるまでになった。西村康稔経済財政・再生相が取り上げてしまったのが原因である。中野さんはK=0.05が緊急事態宣言解除の目安だとしている。

テルミンの人やネコの実況中継の人は一様に口をそろえてその怪しさを強調している。感染症の専門家でもないのに口を出すなと。「どの口がゆうてるの」という例のフレーズを思い出してしまう今日この頃であるが,その気持ちはわからなくはない。でも西浦さん自身が,1週間単位の新規感染数の比率のような量を指標にする可能性について言及していたので,とんでもではないと思う。単純な四則演算のたぐいであたりまえのことかもしれないが,それでも特徴量を取り出すことはありうると思う。

そんなわけで,各国や地域のK値がどうなっているかを比較してみる。なお,これまで 5日移動平均した r 値 =  (当日の総感染者数)/ (1週間前の総感染者数) を計算してきており,これをK=1-1/rによって換算したものをプロットしたのが次の図である。


図1 アジアの各地域のK値の推移(3/1-5/16)

インドは0.3を越えシンガポールやフィリピンも0.1以上の高い水準を維持している。日本や東京は0.04以下に収束し,韓国,香港,台湾は0.02以下の低い値となっている。

図2 欧米の各地域のK値の推移(3/1-5/16)

欧米はアジア各地域のような多様な振る舞いはしておらず,ここ1ヶ月はおおむね単調減少しているようだ(スペインは統計の修正があったので不自然な窪みがある)。3グループに分かれる。ロシアとスウェーデンが0.3以上のグループを形成し,英国,カナダ,米国が0.1近傍のグループとなっている。これまで感染者が爆発していた,イタリア,スペインやフランスドイツは土は,0.05近傍に収束しつつある。ブラジルは感染爆発が危惧されているが,この指標上はおとなしい第3グループに含まれているがまだ予断は許さない。

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