2020年5月17日日曜日

COVID-19 人口当り死亡数

東京や大阪の新規感染数の報告値がおちてきたので,残る8道府県の緊急事態宣言の解除が視野に入ってきた。迷走する政府の対応にもかかわらず欧米に比べて感染数累計や死亡数累計が小さいことが謎をよんでいる。ただ,日本だけが特別というわけでなく,アジア・オセアニア対欧州・アメリカという構図なのだと思われる。オーストラリアやニュージーランドも低い数字なので人種的影響があるという説はかなり疑問であるし,日本の文化的特異性というのも同様にうなずけない。

図1 アジアの人口1万人当りの死亡数

図2 欧米の人口1万人当りの死亡数

アジアの中での日本は必ずしも低い水準というわけではない。すでに韓国をも越えておりフィリピンと同じ水準である。しかし欧米は軒並み1を越えているので,それに比べれば十分に少ないという印象を持つのもわからなくはない。ただ,死亡数を完全に把握的できているのかどうかは議論の余地があるかもしれないが,オーダーは変えないと思う。

(注:横軸の日付の基準日は各国・地域の新規感染数累計が10ppmに達した時点)

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