大阪のきつねうどんの起源には諸説あるが,うさみ亭マツバやが元祖だというのがなんとなく有力らしい。一度行こうと思っていたので,午後の文楽のついでによってみた。
心斎橋筋を北に向かい,ちょっと右に折れると間口の狭いこじんまりした店があった。11:00開店で,11:30ごろについたが,既にお客さんがかなり入っている。早速きつねうどんとミニ親子丼のセットを注文した。
感想:味は普通。麺はやや太めでもっちゃりする。うどんの断面が丸くて箸から滑りました。油揚げも普通だ。これならば自宅で食べるスーパーの30円の生麺(断面は四角)+市販の味付け油揚げと大差ない。ただ,ミニ親子丼は昔ながらの玉子とじ状態でおいしかった。
食べているうちにも次々にお客さんが入ってきて,2階の席にも案内されている。隣の席ではおじさんが大阪弁で商売の話をしつつ「僕はしっぽくうどんにするわ」。お二人さんは,しっぽくうどんときつねとじうどんであり,なかなか味のある会話が流れてくる。
そういえば,金沢にいたころは,甘く炊いた大判の揚げのきつねうどんは存在しておらず,刻んだ揚げがのったいなりうどんだった。近所のうどん屋お多福の出前で,土曜の午後に天ぷらうどんとセットで食べていた。夏休みには泉丘高校のESSの部室に集まって勉強していたが,高橋君らと向かいのうどんやで大盛りのいなりうどんとかき氷を食べるのが日課だった。
入るときは気づかなかったが,大将がレジに座ってお会計をしていた。