統計力学の準備でエントロピーを検索していたら,Maruyama Lecturesの情報とエントロピー入門Part 1というコンテンツが網にかかってきた。内容は確かに面白そうで大部の講演資料もついていたけれど,ちょっと詰めが甘いというか,話題網羅主義でストーリーができていないような感じだった。
ただし,タイトルには自分の中2ごごろをくすぐる興味深いものが並んでいるではないか。ジャンル一覧は,エンタングルメント,エントロピー,量子論と量子コンピュータ,計算科学と複雑性,認識の理論,プログラムと論理,人工知能,言語理論というもので,最新のレクチャーは,「Bob Coeckeの “Picturing Quantum Processes”に依拠して、量子過程を図解する手法としてのString Diagramを学びます」なのだから。
いったいどこのおじさんがこれを作っているのかと調べてみると,丸山不二夫(1948-)さんだった。どこかで見たことがある名前だと思ったら,稚内北星学園大学の初代学長であり,たぶん黎明期のパソコン雑誌で連載を持っていたので知っていたのだと思う。それがちょっと見当たらない。
丸山さんの経歴によれば,東京大学教育学部の出身で,一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了,指導教官は岩崎允胤となっている。岩崎さんはマルクス主義哲学の御大であり,「現代自然科学と唯物弁証法」は大学生のときの必読書(ホント?)だった。それがMaruLaboのマルレクにつながっていると考えればなんと納得が行く話だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿