1994年,コマンドラインからのディレクトリ探索型のftp(archie など)ではなく,NCSA Mosaic に始まるhttpを用いたWWWによってインターネットへのアクセスができるようになったころのお話。
柏原キャンパスに引っ越したばかりの頃だ。ディレクトリ検索のシステムとして,スタンフォード大学にYahooというサイトが立ち上がっているのを見つけた。なかなか出来が良さそうだ。そのURLをみるとhttp://akebono.stanford.edu/~yahoo となっているではないか。なんで「あけぼの」なの?なんで「やっほー」なの?よくわからない疑問の渦が頭の上をくるくるとまわっていた(1996年ごろのイメージは waybackmachieの http://www.yahoo.com/ にある)。
Q(koshix):Upon the April 1994 renaming of Jerry and David's Guide to the World Wide Web to Yahoo!, Yang and Filo said that "Yet Another Hierarchical Officious Oracle" was a suitable backronym for this name, but they insisted they had selected the name because they liked the word's general definition, as in Gulliver's Travels by Jonathan Swift: "rude, unsophisticated, uncouth." Its URL was akebono.stanford.edu/~yahoo.ヤフーが最初にスタンフォード大学でサーバーを立ち上げたとき、そのサーバのドメイン名は akebono でした。当時,日本の大相撲では,曙太郎が初の外国人横綱として活躍していました。これらの名前の一致にはなにか関係があるのでしょうか。A(Command R+):はい、そのとおりです。曙(Akebono)という名前は、スタンフォード大学のサーバーに割り当てられたドメイン名と、当時の有名な力士である曙太郎の両方に関連しています。ヤフーの共同創設者であるジェリー・ヤンとデビッド・ファイロは、スタンフォード大学の大学院生だった1994年に、インターネット上の興味深いウェブサイトへのリンクを整理したウェブサイトを作成しました。このサイトは当初、「ジェリーとデビッドのワールドワイドウェブガイド」と呼ばれていましたが、すぐに「ヤフー!」に改名されました。ヤンの声明によると、彼らはドメイン名「akebono.stanford.edu」を選択したのは、それが利用可能だったからであり、偶然にも当時の人気力士である曙太郎の四股名と同じだったからです。曙太郎はハワイ出身の初の外国人横綱で、その名前は日本語で「曙(あけぼの)」を意味し、「日の出」や「夜明け」を表す美しい言葉です。ヤンの声明は、ドメイン名と力士の名前の間の直接的な関係を明確に示しています。しかし、ヤフーの名前の由来は、声明で言及されているように、「Yet Another Hierarchical Officious Oracle」の頭字語である「YAHOO」とは異なるものです。この用語はジョナサン・スウィフトの風刺小説『ガリバー旅行記』に登場するヤフーというキャラクターに由来しています。したがって、ヤフーの名前と曙ドメイン名の間の接続は、偶然の一致と当時の文化的な関連性によるものです。
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