シン・ゴジラ(第29作)と同じく,新ノ口のユナイテッド・シネマ橿原でゴジラ-1.0(第30作)を観た。平日の朝一番なので,お客さんは5人くらい。テレビで放映されるまで待とうかどうか迷ったけれど,映画館の方が迫力があるかなと誤った判断をしてしまった。
結論から言うと,シン・ゴジラの方がよかったです。いきなり大戸島でゴジラ(小)が登場して,答えあわせが終ってしまう。何が来るのだ,いつ出てくるのだ,というドキドキ感がなくて,結論がせかされる。飲み込みやすいストーリーにしたがって,ゴジラの登場場面がトントンと積み上げられていく。
分かりやすいといえば,わかりやすい。戦後のバラックの描写や,ゴジラのディーテイルのVFXなども美しい。でも何か違うのである。山崎貴監督のこれまでの作品,ALWAYS 三丁目の夕日 シリーズ,永遠の0 ,アルキメデスの大戦のミックスジュースのようだった。どうりで違和感が残るわけだ。永遠のゼロですからね。
この映画で一番よかったのは,泡による浮力の消失という現象があることを教えてくれたっことだ。なるほど,これはおもしろい。しかしながら,この結論もいきなり天下りで与えられるので,発見の面白さや感動はまったく得られない。
写真:ゴジラ-1.0 公式サイトから引用
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