2024年5月3日金曜日

社会復帰促進センター

衆議院補欠選挙の立憲民主党3勝,自由民主党3敗,日本維新の会2敗,小池-都民ファ1敗を受けて,菅野完横川圭希DELIあかたちかこちだいの振り返り番組で,少し話題になったのが,社会復帰促進センター

あかたちかこによれば,亀井亜紀子の地元の島根県では,疲弊する地方の雇用創出のために,普通は反対運動がおきる刑務所(島根あさひ社会復帰促進センター,2008-)の誘致運動さえ起きていたという話だった。

時は2006年(平成18年),小泉内閣から安倍内閣にバトンタッチされた年。新自由主義的な政策の核として,郵政民営化,構造改革特と並んで競争の導入による公共サービスの改革に関する法律が制定された。その中で,特定公共サービスのひとつとして,第三十三条の三 (刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律等の特例)がある。これによって,PFI事業による一部民間委託の刑務所が可能となった。社会復帰促進センターの名前で,島根あさひ以外にも,美祢社会復帰促進センター(山口県,2007-),播磨社会復帰促進センター(兵庫県,2007-),喜連川社会復帰促進センター(栃木県,2007-)が特区指定で実現している。

武器や手錠等の特殊な物品を除いた施設など,ほとんどの設備・物品の所有者は民間事業者のものである。しかし,職員が増員されるわけでもなく,刑務所民営化の先進国の米国では,民営化によって利益を受ける集団( 産獄複合体)が形成され,集団の意を受けた厳罰化が進んだという指摘があるとWikipediaには書いてあった。恐ろしや。


写真:島根あさひ社会復帰促進センター(Wikipediaから引用)





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