2024年5月11日土曜日

時計修理

腕時計が壊れた。SEIKOの1967-8年製の21石手巻き式の腕時計だ。

1968年の秋にもらった時計だけれど,毎日使うようになったのは1972年に大学に合格してからだ。この55年の間に3-4回壊れて修理している。ステンレスのベルトも2回ほど替えたかもしれない。最近は,寄る年波には勝てず,ぜんまいを巻き切れなくて遅れたり止まるようになってしまった。

前回は数年前で,尼崎の寺内時計店に郵送でお願いした。今回どうしようかとネットで検索すると,奈良市の時計修理工房CoCoがヒットした。しかも評価5.0である。早速電話して,営業中であることを確認して向かった。お店は,白川ダム北側の山中,東海自然歩道=山の辺の道の途中にある。

2階の工房に上がるとやさしそうな若い店主が,とてもていねいに状況を説明してくれた。さっそく,オーバーホールと必要ならば部品交換の修理をお願いした。国内では珍しいらしく,部品を自作して修理することも出来るので,他道府県からも部品だけの注文が来るそうだ。


写真:セイコーの1697年のカタログにある当該機種(手巻きゼンマイ式)

最近は,普及型用途では,完全な機械式の時計はほとんどなくなってしまい,クォーツ電子化されてしまった。そのかわり寿命は短い。機械式ならば丁寧に保守すれば何十年でも持つのだけれど,クォーツ電子化された時計では電子回路が劣化して在庫がなくなれば終わりだ。さらに,現在の主流であるスマートフォンや時計型デバイスは,たった数年で陳腐化してしまうのだ。

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