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2023年11月2日木曜日

鏡像法(6)

鏡像法(5)からの続き

直線電流と円筒導体の問題を最初に考えたとき,電位(静電ポテンシャル)でどうするのかがわからなくて(後にものの本で調べて前回の導出に至った),電場で考えた。

つまり円筒外部の直線電荷λ, (a,0,z)が作る電場と,円筒内部の鏡像直線電荷λ, (b,0,z)が作る電場を円筒面上で加えたものE(R)が,円筒面に垂直であるE(R)R=0という条件だ。これから (λ/λ)2=a/bとなってなんだかそれらしいけどおかしいので,ここで停止した。もう一度やり直し。

図:接地された円筒導体と直線電荷に対する鏡像法(再掲)

E(x,y)=λ (xa,y)(r2+a22arcosθ)3/2λ (xb,y)(r2+b22brcosθ)3/2
E(x,y)(x,y)なので,Ex(x,y):Ey(x,y)=x:y

これから,
λ y(xa)(r2+a22arcosθ)3/2λ y(xb)(r2+b22brcosθ)3/2
=λ xy(r2+a22arcosθ)3/2λ xy(r2+b22brcosθ)3/2

したがって,両辺を整理してyでわってr=Rとすると,
λ a(R2+a22aRcosθ)3/2+λ b(R2+b22bRcosθ)3/2=0
λλ=ab(R2+b22bRcosθR2+a22aRcosθ)3/2=ab(2bR2aR)3/2((R2+b2)/2bRcosθ(R2+a2)/2aRcosθ)3/2

これが θによらずに成り立つためには,R2+b22bR=R2+a22aR
したがってR2=abであり,λλ=(ba)1/2



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