直線電流と円筒導体の問題を最初に考えたとき,電位(静電ポテンシャル)でどうするのかがわからなくて(後にものの本で調べて前回の導出に至った),電場で考えた。
つまり円筒外部の直線電荷λ, (a,0,z)が作る電場と,円筒内部の鏡像直線電荷−λ′, (b,0,z)が作る電場を円筒面上で加えたものE(R)が,円筒面に垂直であるE(R)⋅R=0という条件だ。これから (λ′/λ)2=a/bとなってなんだかそれらしいけどおかしいので,ここで停止した。もう一度やり直し。
図:接地された円筒導体と直線電荷に対する鏡像法(再掲)
E(x,y)=λ (x−a,y)(r2+a2−2arcosθ)3/2−λ′ (x−b,y)(r2+b2−2brcosθ)3/2
E(x,y)∝(x,y)なので,Ex(x,y):Ey(x,y)=x:y
これから,
λ y(x−a)(r2+a2−2arcosθ)3/2−λ′ y(x−b)(r2+b2−2brcosθ)3/2
=λ xy(r2+a2−2arcosθ)3/2−λ′ xy(r2+b2−2brcosθ)3/2
したがって,両辺を整理してyでわってr=Rとすると,
−λ a(R2+a2−2aRcosθ)3/2+λ′ b(R2+b2−2bRcosθ)3/2=0
λ′λ=ab(R2+b2−2bRcosθR2+a2−2aRcosθ)3/2=ab(2bR2aR)3/2((R2+b2)/2bR−cosθ(R2+a2)/2aR−cosθ)3/2
これが θによらずに成り立つためには,R2+b22bR=R2+a22aR。
したがってR2=abであり,λ′λ=(ba)1/2
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