1971年 9月18日に日清食品がカップヌードルを発売してから50年たった。商業的に成功した最初のインスタントラーメンといわれるチキンラーメンが1958年8月25日だから,その13年後には登場している。ところが,自分のファーストコンタクトはチキンラーメンではなかったし,学生時代にカップヌードルにもそれほどお世話になった記憶がない。
インスタントラーメンと最初に出会ったのは,小学校4年から5年ごろだろうか,マイ・ラーメンというものだ。固めの即席麺が,色も味も濃い醤油味のスープに漬かっているものを,たまに昼ご飯として食べさせられた。残念ながらあまりおいしくなかった。
そのころラーメンといえば,近所の中華料理屋チューの出前の支那そばしか食べたことがなかったので,まったく違う味とコンセプトのものだったわけだ。
マイ・ラーメンで調べてみると,大阪の岸和田市にある永安食品が作った初期のインスタントラーメンの一つらしい。検索で見つかるのは,モダンなビーガン食品としての全く別のマイラーメンばかりであり,古い記憶はこうしてどんどん上書きされて失われていく。
大学にはいって,自炊するようになるとインスタント・ラーメンにもしばしばお世話になったのだけれど,そのベスト5は次のようなものだったかもしれない。あまりよく憶えていない。
(1) 明星食品:劉昌麺,(2) 日清食品:出前一丁,(3) エースコック:ワンタンメン,(4) 徳島製粉:金ちゃんラーメン,(5) その他いろいろ。
一番お気に入りだったのは,劉昌麺であり,パックされた練り生みそスープがおいしい。学部生の頃クラブ活動で帰りが遅くなると,これにもやしをたっぷり乗せて食べるのが楽しみだった。
[2]ふくろ麺の歴史(i-ramen.net)
[3]わが国食品企業の国際化(斎藤高宏)