日本時間9月15日午前2時(米国時間 9月14日午前10時),Apple Event 2021 September が開かれた。
M1 Macbook Airの全画面表示でみる映像はなかなか美しい。バイオリンのドローン空撮映像による音楽から始まり,何だろうかと思っていたら Calfornia Soul(1967)だった。自分には The 5th Dimension のアルバムStoned Soul Picnicバージョンでなじみの曲だ。Tim Cookの挨拶は,そのCalifornia賛美から始まり,TV+のちょっとした宣伝の後,次の新製品が紹介される。
(1) iPad / iPad mini:衆目の一致するところ,今回の目玉はこのiPad mini の発表である。A15 Bionic 搭載の8.3インチ Liquid Retina Display に Apple Pencil 2 が対応した。Top ボタンに Touch ID が対応しているので安心して使える。A15 Bionic は CPU 6コア+ GPU 5コア,ニューラルエンジンによる機械学習速度2倍など,なかなかの性能を発揮できるという謳い文句だ。12MP の超広角フロントカメラはセンターフレームによる自動パンに対応。背面にもフラッシュ付の12MP 広角カメラがある。価格は59,800円($499)から。買わないけれどなかなかよろしい。
iPad mini はだいぶ以前のバージョンを大学の研究費で購入したことがある。iPadとしては2台目だったが,そこまでうまく使いこなせなかったような気がする。小さいほうは iPhone があるので,iPad 的な使い方のためにはもう少し広いエリアが必要だから。
(2) Apple Watch Series 7:ディスプレイ部分などマイナーな改良が中心だけれど,しだいによくなっている。ただ,これはあいかわらず,アウトドア派で健康指向の人向きだと思えてしまうので買いません。フィットネスと健康管理には最適なのだろう。ウェアラブルデバイスとしては,直接,視聴覚とリンクしていないと難しいと考えてしまうのだ。
(3) iPhone 13:これもマイナーバージョンアップ。Pro Max,Pro,無印,mini の4系列はこれまでと同じ。機種の色合いも落ち着いてきたようだ。いつのまにか,望遠,広角,超広角の3カメラシステムに慣れてきた。カメラが一回りおおきくなり,マクロ撮影もできるし,アダプティブな120 Hzとかシネマティックモードとか,たいへん結構です。ただ,iPhone SE2を去年買ったばかりなので,iPhone19くらいまでは更新しない年金生活者なのであった。死ぬまでにあと1機種くらいかしら。あるいは日本が滅びるほうが先か。
TIme Cook のエンディングの言葉は,Stay Safe, Take Care だった。ビデオの最後のエンディングロールでは,プレゼンター,キャスト,クルー,撮影環境において入念な感染予防対策を行っていることをこれでもかと強調していた。今回のAppleの映像は全編を通して,これまでのシリーズに比べとてもよくできているような印象だった。もちろん,Steve Jobsのマジック(特に2007年)には届かないかもしれないけれど。
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