2021年8月26日木曜日

長文要約AI

どんな文章でもAIが3行で要約する」という謳い文句の長文要約AI ELYZA DIGEST が,東大の松尾研のあたりで開発され公開されている。

佐藤さんからベータ崩壊の論文(Beta-decay formulas revisited (I): Gamow–Teller and spin-dipole contributions to allowed and first-forbidden transitions)を送ってもらったので,早速試してみる。

もとの論文の概要をDeepLにかけたものがこれ。

実用的な計算方法として、核のβ崩壊率の公式を提案する。崩壊率は、レプトン電流密度とハドロン電流密度の積で決まる。広く使われている公式は、原子核内の低エネルギーレプトンの波動関数が、s波とp波の波動関数に対して、それぞれ定数と半径に対する線形でよく近似できるという事実に基づいている。しかし、ディラック方程式を数値的に解くと、Zが大きい重い原子核では、このような単純な近似からの逸脱が明らかになることがわかりました。私たちが提案する公式では、ニュートリノの波動関数は平面波として正確に扱い、電子の波動関数は積分方程式を繰り返し解くことで得られるため、近似波動関数の不確かさをコントロールすることができます。前進次数近似では、従来のものと同等の式が得られ、崩壊率を過大評価してしまいます。我々は、次の次数の式が、核エネルギー密度汎関数法によって得られた微視的な遷移密度と同様に、概略的な遷移密度に対する正確な結果をよく再現することを示した。

それをElyza Digestにかけたものがこれ。

実用的な計算方法として、核のΒ崩壊率の公式を提案する。崩壊率はレプトン電流密度とハドロン電流密度の積で決まる。前進次数近似では、従来のものと同等の式が得られ崩壊率を過大評価する。

βがBになっているのはよいとして,まあこんなものか。DeepLのいう前進次数近似というのは," The leading-order approximation" のことなので,これはちょっと仕方ないかもしれない。


写真:ELYZA DIGESTのウェブサイトから


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