2025年9月20日土曜日

9月20日

古稀健康余命からの続き

72歳の誕生日。日々おいしくご飯を食べられていてありがたいことである。昼寝を2回していても寝つきは良く快眠快便だ。しかし,いつ何時急変するかわからないのが山の天気である。平均値主義の立場では,72歳でほぼ健康寿命に到達するが,健康余命はまだ少し残っている。

ChatGPT-5 Thinkingを用いて次のような依頼をした。以下の健康余命推測値のグラフによればあと10年のアディショナルタイムだけど・・・。

Q(koshix):
現時点で入手できる様々なデータを勘案して,あるひとの現在の年齢をYとして,日本人男性の平均余命 L_m(Y),健康余命H_m(Y)と女性の平均余命L_f(Y),健康余命H_f(Y)を求める近似式を導け。余命の値の精度はそこまで要求していませんので,小数点以下0桁でじゅうぶんです。

A(ChatGPT-5 Thinking):
(回答略)・・・(Pythonコード修正)・・・(回答略)

Q(koshix):
この段階での,D(Y), L(Y), H(Y) のそれぞれの意味と定義と推測式を整理して教えてください。

A(ChatGPT-5 Thinking):
まず前提(コンテキスト)を短く整理します。
・目的:任意の年齢 $Y$ に対し、平均余命 $L(Y)$ ・健康余命 $H(Y)$ を簡便に推定。
・データ源:最新の「簡易生命表(2023)」の年齢別平均余命(5歳刻み)を使用。
・健康余命は厳密推計(Sullivan法など)ではなく、「平均余命と健康余命の差」
 =不健康期間 $D(Y)$ を年齢とともに縮むと仮定した近似で推定します。

1.記号と意味
・$Y$:現在年齢(年)。
・$L_m(Y), L_f(Y)$:男性/女性の平均余命(今から平均してあと何年生きるか)。
・$H_m(Y), H_f(Y)$:男性/女性の健康余命(自立・健康状態で過ごせると期待される年数の近似)。
・$D_m(Y), D_f(Y)$:男性/女性の不健康期間の期待年数(平均余命と健康余命の差)。
 $D(Y)=L(Y)−H(Y) \quad (\Rightarrow H(Y)=L(Y)−D(Y),H(Y)\le L(Y))$

2.近似の定義と推測式

1) 平均余命 $L(Y)$(男女共通の算出方法)
・生命表の5歳刻み点 $(x, e_x)$を用意(例:x=60,65,70)。
・区間 $\lbrack x,x+5 \rbrack$に$Y$が入るとき,線形補間:
$\displaystyle L_{\bullet} \approx e_x^{(\bullet)} + \dfrac{e_{x+5}^{(\bullet)}-e_{x}^{(\bullet)} }{5}(Y-x)$
ここで $\bullet \in \{m,f\}$(男性/女性)。端点外は端の値にクリップ、下限0。
これで $L_m(Y), L_f(Y)$を求めます。

2) 不健康期間 
$D(Y)$(年齢依存ギャップの近似)
出生時(0歳)では平均寿命−健康寿命の差が大きく、高齢ほど縮む実態を踏まえ、
0歳と65歳の差を結ぶ直線で近似します(以降も直線で外挿、ただし下限を設ける)。
・男性:
$D_m(0)=8.49,\quad D_m(65)=5.10$
$D_m(Y) = {\rm max} \Bigl( 8.49- \dfrac{8.49-5.10}{65} Y, d_{\rm min}\Bigr)$
・女性:
$D_f(0)=11.63,\quad D_m(65)=7.50$
$D_f(Y) = {\rm max} \Bigl( 11.63- \dfrac{11.63-7.50}{65} Y, d_{\rm min}\Bigr)$
・​下限(クリップ):$d_{\rm min} = 3.0$年 (極端に小さくならないようにする安全弁)

3) 健康余命 $H(Y)$
・男女別に
$H_m(Y) = {\rm max} \{L_m(Y) - D_m(Y),0\}, H_f(Y) = {\rm max} \{L_f(Y) - D_f(Y),0\}$
・表示はご要望通り小数0桁(四捨五入)。

3.計算フロー(実装時の手順)
(1) 5歳刻みの生命表ノード(男女別)を辞書で用意。
(2) 任意の $Y$に対し,男女別に線形補間で$L_m(Y), L_f(Y)$を得る。
(3) 同じ $Y$を上の直線式へ入れて$D_m(Y), D_f(Y)$を産出(下限クリップ)。
(4) $H_{(\bullet)}(Y) = {\rm max}(L_{(\bullet)}(Y) - D_{(\bullet)}(Y),0)$。
(5) 表示時に四捨五入して整数化。

4.近似の限界と使いどころ
・用途:年齢別の大まかな傾向把握、可視化、粗いシナリオ比較に適します。
・限界:実際の健康余命は年齢階級別の要介護・ADL制限率などに依存。厳密にはSullivan法等で再計算が必要。
・感度:$D(Y)$ の傾きや下限 $d_{\rm min}$ を微調整すると、特に高齢側の $H(Y)$ が数年単位で変わり得ます。



図:平均余命と健康余命のグラフ

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