2025年9月11日木曜日

フルスペック総裁選

石破茂(1957-)総理の辞任表明にともない自由民主党の総裁選挙がフルスペックで行われる。フルスペック総裁選なんていう表現これまで使われたことがあったっけ。google trends によれば,2018年や2021年に微かな痕跡があるが,爆発したのは今回がはじめて。

ニュースによれば,衆参両院の国会議員票(295)と全国の党員票(295)の合計で決まるらしい。全国の自民党員は100万人くらいいるので,どうやってこれを国会議員票数と等しく揃えた党員票数に換算するのかというと,ドント方式だとのこと。なるほどね。

総裁公選規程を紐解くと,党員投票は都道府県ごと集計し・・・とあったので,最初は都道府県別に国会議員数と等しい枠でドント方式を適用するのかと理解したけれど,ChatGPTに聞いて見ると比例代表議員の所属都道府県はどうしますかと尋ねられた。もっともだ。

そんなわけで読み直すと,集計した都道府県票は党本部に集めて衆参両院の自民党議員数までドント方式で算定する。それはそうか。なお,党員投票ができる選挙人の資格は,前2年間の党費を払っている党員と会費を払っている自由国民会議会員などの会友である。

議員投票と同数の党員投票の合計の有効投票の過半数を得たものが当選者になるが,いずれも過半数に達しない場合は上位2名で決選投票を行う。この場合は,国会議員票+都道府県票(47)となって,各都道府県票は2名の上位者に1票が割り当てられる。

なお,党則によれば,特に緊急を要する場合は党大会に代わる両院議員総会において後任総裁を選任することができ,その場合は国会議員票+各都道府県支部連合会代表者3票の合計による。フルスペックでない総裁選とはこれを指している。



図:都道府県別の自民党員割合(ChatGPT-5のコードによる)


[1]自由民主党 党則(84p)
[2]自由民主党 総裁公選規程(13p)

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