2025年9月13日土曜日

幻の甲子園

夏の甲子園は昭和17年(1942年)から昭和20年(1945年)まで戦争のために中断している。しかし,昭和17年は朝日新聞ではなく,文部省とその外郭団体の主催によって全国中等学校錬成野球大会として1942年8月23日-29日に開催されている。

軍隊動員のため全国規模の体育大会が中止されるところ,戦意高揚を目的として朝日新聞社とは関係なしとして開催された。「勝って兜の緒を締めよ 戦い抜こう大東亜戦」という軍事スローガンが掲げられ,試合時のサイレンは進軍ラッパが代用。

打者は球をよけてはいけない。球に当たっても死球にならないという特別ルールが採用される。1回戦で四国代表の徳島県立商業学校と南関東・東京代表の京王商業学校が対戦し,延長14回2-1で徳島商が勝利し,最終的には優勝している。


写真:昭和17年の幻の甲子園(甲子園きっぷから引用)

高校野球が好きで調べたわけではなくて,某舞台の設定が事実に基づいていたことを確認したもの。

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