次期学習指導要領(1)からの続き
それでは,諮問の本文も要約してもらおう。
A(ChatGPT-5):要約少子高齢化や国際情勢の不安定化、気候変動、生成AIをはじめとするデジタル技術の急速な発展など、社会の大変動に直面する中で、2040年代を担う子どもたちにふさわしい教育課程を再設計する必要がある。これまでの学習指導要領の理念(社会に開かれた教育課程、資質・能力の三本柱、主体的・対話的で深い学び)は一定の成果を上げたが、子どもの幸福度の低さ、不登校の増加、学ぶ意欲や自律性の不足、デジタル活用の遅れ、教師への過度な依存や負担などの課題が残っている。このため文科省は、中教審に対して以下を中心に検討を諮問する。1.学習指導要領の質と構造改革・教科の目標・内容を分かりやすく構造化し、AI時代に対応した深い学びを実現。・デジタル活用を前提にした指導要領・評価方法の改善。2.多様な子どもを包摂する柔軟な教育課程・不登校や特異な才能を持つ子への対応を含め、多様性に応じた教育課程編成。・授業時数や単位制などの柔軟化。3.これから必要な資質・能力の明確化・情報活用能力、AI・デジタルリテラシー、探究的学び、文理融合教育、外国語教育の意義の再整理。・特別支援教育、幼保小連携、社会参画教育の充実。4.持続可能な教育課程実現の方策・教師の過重負担を軽減しつつ、教科書・評価・教育DXを見直し。・学校・家庭・地域との協働を強化し、カリキュラム・マネジメントを実質化。つまり、「AI・デジタル時代と多様化する社会を見据え、深い学びと柔軟な教育課程を実現するため、学習指導要領を全面的に再構築し、教師負担を軽減しつつ持続可能な教育を確立する」ことが諮問の核心です。
ChatGPTのまとめが怪しいので,文部科学省が何を課題としているのかを自力でもう一度読み直してみた。社会の動きや学校現場の現状をざっとサーベイした後に,3つの課題が示されている。
(1)学ぶ意義を見いだせない子ども,不登校,特別支援,外国人,特異の才能などの多様性を包摂し,正解主義や同調圧力から脱して共生社会を支える必要があること。
(2)習得した知識を現実の事象と関連付けて理解すること、生成AI には扱えない概念としての知識の深い意味理解をすること,自律的に学ぶ自信を持つこと,などに欠けること。
(3)GIGAスクール構想が端緒についたばかりで,デジタルとリアルの対立もある。デジタル競争力は他国の後塵を拝していて,デジタル人材育成の強化は喫緊の課題であること。
なかなか苦労したけれど,今一つピンと来ない。生成AIに頼りすぎで,自分の読解力とまとめる力が衰えていることがはっきりわかる。あるいは原文がおかしいのかもしれない。
「これまでの学習指導要領(2017)の理念(社会に開かれた教育課程、資質・能力の三本柱、主体的・対話的で深い学び)」というのがあるが,自分が大学教員を退職する頃の学習指導要領なので,いまひとつ頭に入っていない。これは,ChatGPTに整理してもらう。
観点:2008年告示(学力の三要素)|2017年告示(資質・能力の三本柱)|主な変化点
第1:基礎的・基本的な知識・技能|知識及び技能|ほぼ継承。用語を簡潔化。
第2:思考力・判断力・表現力|思考力・判断力・表現力等|「等」を加え、創造力や批判的思考など幅を広げた。
第3:学習に取り組む態度|学びに向かう力・人間性等|「態度」から「力」+「人間性」へ。意欲・協働・社会性などを強調。
理念位置づけ:「生きる力」を支える要素として提示|学習指導要領全体の基本構造に明示|よりカリキュラム・ベースに直結。
授業改善の方向性:基礎学力の定着と活用|「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」|教育方法の改革を強調。
第三カテゴリーの意欲・関心・態度が評価にまで進出して,何これ状態だったのだけれど,ついに人間性ということになっていたのか。
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