35年前に大阪府池田市から天理市に引っ越してきて,天理の街の様子を知るためのガイドブックを買ったところ,アッと驚いたのが天理教の建物のことだった。
おやさとやかたと呼ばれる特徴的な千鳥破風つきで窓枠が朱に枠取りされた天理教の建物は印象的だったけれど,それがただ並んでいるだけではなかった。おやさとやかた構想のもとに,天理教の本殿(ぢば)を中心におやさとやかた(5〜8階建て)が八町四方(873m四方)を囲むようにつながるのが最終形態だというのだ。一周は3.5kmになる。
図:おやさとやかた構想 vs. 大屋根リング (国土地理院地図の背景)
全部できれば68棟になり,うち28棟(40%)が完成している。ただ,天理教の信者は減っているし,これ以上の施設の建設はもう無理なのではないか。そのサイズを,大阪・関西万博2025 の大屋根リング(外径675m,内径615m,幅30m,高さ12-20m)と比較したのが上図だ。
リングの1周は2kmであり,面積はおやさとやかた内部の1/2程度になる。
万博に投入する資金があれば,おやさとやかた構想は完成できるのかもしれない。
[1]超弩級!天理教の「おやさとやかた」は全長3.5kmの大建築構想だ(Tabiken)
0 件のコメント:
コメントを投稿