イーロン・マスク(1971-)が,2022年10月31日にツイッター社を買収完了してCEOに着任してから混乱が始まっている。なぜかWikipediaの日本語版記事には,ツイッター買収後の話題はほとんどない。
社員の半数の3500人に解雇通告を出したため,モデレーションが機能しなくなり,差別的な投稿内容がほぼ野放し状態になってしまったようだ。また,本人確認アカウントが有料化されて,公式マークと分離されたことで,ニセ公式アカウントが横行しているらしく,この方針はペンディングになっているらしい。さらに,11月18日には,本社オフィスが従業員に対して11月21日まで閉鎖されるという告知がきた。
リバタリアンであるイーロン・マスクが,言論の自由というときには,大きな副作用がともなう。公共セクターが私的所有されることは,メディアだけでなく,エネルギーや交通その他の社会インフラでもこれまでに長い歴史があるのが,マスクは7兆円で買ったツイッターを玩具のようにいじくり回しているようだ。
これに危機感をいだいたユーザや広告主のツイッター離れが進んでいる。その行き先の一つが,マストドンである。2016年にはじまり,2017年の前半にブレイクしたもののあっというまにしぼんでしまった分散型 Twitter 類似SNSだ。数学記号を自由に使えるmathtod.online の方はときどきアクセスしていたが,5年ぶりに日本で最大規模のユーザをかかえるサーバのひとつであるmstdn.jpに帰ってみた。もっかのはやりは,フェディバードらしい。
結城浩や,るまたんなどごく少数のアクティブユーザが帰還しているだけなので,まだどうなるのかわからない。
図:.mastodonの公式イメージかな?
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