2019年2月12日火曜日

覚道先生(6)

覚道先生(5)から続く)

定年で退職する日が迫っているので,部屋の掃除を進めていると古い資料が涌いて出てくる。その中に大阪教育大学教室沿革史があったので,そこから覚道先生に関する記述を抜粋しておく。たぶん,これはご本人が書かれたものである(私も自分の部分は自分で書いたので)。写真も物理の図書室にあったものである。

覚道雄次郎
 昭和41年4月に本学に就任し,専攻分野は素粒子物理学の理論的研究である。当初は主に高エネルギーハドロンの衝突現象を研究した。引き続きハドロンのクォーク模型により,メソンやクォークニュームの質量準位を計算,クォーク間ポテンシャルとして,クーロン型と線型のポテンシャルを続けたもので良い結果が得られることを見出した。その後,大阪大学教養部と協力して,ゲージ場の理論を研究,特に各種のゲージ場における理論の不変性の問題や,関連して磁気単極子の問題を研究した。
 A. Hosoya, Y. Kakudo, T. Taguchi, A. Tanaka and K. Yamamoto, Nuovo Cimento 68A (1982) 150
 平成3年4月より平成5年3月まで夜間学部主事を併任,平成6年3月に停年退官し,名誉教授の称号を授与された。



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