2012年以来,大学でも自宅でもPCを新調していないような気がする。iPad Pro(11inch)は買ったし,iPhoneも6sからSE2に更新したけれど。以前は,Windows7をVMware Fusionで動かしていたが,Windows10になるころにはどこかに消えてしまっていた。そんなわけで,MacBookPro mid 2012は使っているものの,Windows環境とはまったく無縁になっていた。
1980年代から1990年代は,助手・助教授でも大学の研究費が40万円/年ほどあった。その後も色々とあったので,2000年代までは,2-3年に1台の割合で研究室のPC(学生用含む)を更新することができた。最初はPC-9801シリーズからスタートして,FM-Townsをちょい経由してから,1990年代以降は基本的には,Macintosh環境で整備してきた。そうはいっても,若干の必要性があったので,Paralellsなどで補完しつつ,自作Windows/FreeBSD PCも2-3台作っていた。当時は,まだマルチコア前夜のPentiumで,もちろんGPUなどみたこともない。
そんな状態でYouTubeの自作PCコンテンツを見始めると,知らないことが多すぎた。現状をまとめるとおよそ次のようなる。IntelからAMDへと時代が変わってしまっていた。
CPU: Intel(Core iN) 80%, AMD(Ryzen N) 20%のシェア比率だけれど,Intelは元気がないようだ。なお,半導体メーカとしては,Intel, Samsung, TSMC, SKhynix, Micronということになっているが,5nmプロセスで製造できるのは TSMCだけなのか。
GPU: CPUボード上にあるのが iGPU,PCIバス上にあるのがdGPU,Thunderboltで外部的につながるのはeGPU。iGPUも含めて,Intel 60%,NVIDIA(GeForce) 20%, AMD(Radeon) 20%
DRAM: Samsung 46%, SK Hynix 26%, Micron 21% 。1980年代の昔,64kbとか256kb の時代には,日本のDRAM業界が世界を圧巻しており,毎月のようにNECや東芝や日立や三菱による技術的ブレイクスルーが報告されていたのがなつかしい。
NAND Flash: Samsung 34%, KIOXIA(東芝)18%, WesternDigital 14%, Micron 13%, SKhynix 9%, Intel 9%。これがSSDを構成している。これで作られるM.2 SSD は SATA接続(6GB/s)のものとNVMe接続(40GB/s)のものがある。例えば,M.2 SSD 2TBとNVMe PCIe3.0×4 + Thunderbolt 3ケースを用いると高速の外部SSDドライブが作れる。
MB: 代表的な規格はATX(305×244),Micro-ATX(244×244),Mini-ITX(170×170)。Asus 40%, Asrock 30%, MSI 15%, GIGABYTE 10%。なお,ベアボーンキットのMBでは, Asrock(DeskMini) 50%, Intel(NUC) 40%。YouTuberはみんなAsrockを使っているのかもしれない−違うかもしれない。10GBイーサネットとThunderbolt 3があるという条件では,Asrock X570 Creator一択になるらしい(by drikin)。
追伸:仮想通貨価格の高騰(例:600万円/bitcoin)のため,GPUボードがコインマイニング用に使われることから,自作PC用のGPUボードが品薄で入手困難になっているらしい。