カメラが趣味ではないので,その技術的な基礎知識もほとんどなかった。最近,YouTubeに浸かっているので,耳学問のやや怪しくて不正確な知識が蓄積してきた。
F値は,焦点距離を有効口径で割ったものであり,この値が小さい方が明るいということはわかっていたが,その基準は人間の眼らしい。F値はこの基準値から√2倍の系列で慣用的な値が定まっている。つまり,F=1.4, 2.0, 2.8, 4.0, 5.6, 8.0, 11, 16, 22 などである。F値が一段階大きくなると,有効口径が1/√2になるので,面積は半分になるため,受光部に到達する光量も半分になって暗くなる。なお,F値が大きいと被写界深度が狭くなり,ボケの範囲が大きくなる。
シャッター速度は,受光部を光に暴露する時間であり,1, 2, 4, 8, 15, 30, 60, 125, 250, 500, 1000 (/秒)などとなっている。本来はこれも2の倍数の系列であるため,1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 128, 256, 512, 1024 (/秒)となるはずだが,歴史的な経緯で,上記の値が用いられているようだ。シャッター速度が2倍になれば,受光部に到達する光量は半分になって暗くなる。なお,シャッター速度が60/秒以下のように遅くなれば,ブレが目立つことになる。
ISO感度は,もともとはフィルムの感度であり,普段遣いのカメラではISO100(ASA100とよんでいた記憶があるけれど)のフィルムを使っていた。いまでは,受光部のMOSセンサーの増幅感度を表すものであり,100, 200, 400, 800, 1600, 3200, 6400, 12800, 25600 などと,これも2の倍数の系列で感度を指定している。ISO感度が倍になれば,受光量が半分でも同じ明るさで記録される。ただし,ISO感度が高くなるということは,少ない光を電気的に増幅するわけだから,ノイズが増えることになる。
ISO感度を固定した場合,シャッター速度とF値の自乗の積が一定の組が同じ明るさを与えることになる。
この過程で,マイクロフォーサーズは4/3型センサー(フォーサーズ)のミラーレスの規格であって,レンズのマウント規格もフォーサーズの一眼レフとは異なっているということを学んだ。
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