録画されていた「黒部の太陽 完全版(日活1968)」をみた。石原プロモーション+三船プロダクション+劇団民藝とのことで,往年の名優がたくさん顔をならべていた。まあ,結局,石原裕次郎と三船敏郎と樫山文枝と辰巳柳太郎と加藤武で話が進むわけだった。宇野重吉+寺尾聰がちょっと気になったけれど。そんなわけで(どんなわけだ),スタッフロールのキャスト一覧はフラットなあいうえお順になっていた。人間ドラマ的な掘り下げは今ひとつ微妙だったとしても,水が溢れるトンネル工事シーンはそれなりの迫力があった。
黒部の太陽の公開当時は中学三年であり,映画館で見ることはなかった。高校三年のときに同じ石原プロ制作,石原裕次郎主演で同様のフレーバーを持つ映画「甦る大地(松竹1971)」の方を見た記憶がある。こちらは鹿島コンビナート開発をめぐる物語だったが,茨城県の農工両全プロモーション的な色彩もあって盛り上がらず,かなり期待はずれで終わってしまった。
石原裕次郎が出てくる映画で観たことがあるものがもうひとつ。「素晴らしきヒコーキ野郎(1965)」だ。小学校六年なので,父親に連れて行ってもらったのだと思われる。映画自身はとても面白かったが,石原裕次郎は映画開始後,あっというまに事故で墜落して飛行機レースから脱落したのでほとんど出番がなかったのだった。
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