2021年3月26日金曜日

宇宙寺院

お彼岸の正信偈の唱和の後で,いつものように住職のお話が始まった。彼は大変活動的な方で話題も豊富である。で,宇宙寺院の話が出てきた。調べてみると,醍醐寺が2023年に浄天院劫蘊寺という名前で人工衛星を打ち上げるらしい。なかなか画期的な話である。宇宙条約でも南極条約でも,軍事利用は禁止されているが,宗教利用についての言及はなさそうだ。

醍醐寺は真言宗なので,ご本尊の大日如来は宇宙と親和性が高い。これが浄土真宗になるとちょっと微妙らしい。阿弥陀様は西方浄土にいらっしゃるが,宇宙に出るとどちらを向いて仰ぐことになるのかウロウロしそうである。

各宗派がどんどん人工衛星を打ち上げて宇宙からお経やらコーランやら聖書の福音が降り注ぐのはどうかと思うが,すでにインターネット上では似たような状況になっているので,どうということはないかもしれない。それよりも,月基地や火星旅行で人が死んだ時の宗教的な取り扱いがややこしそうであった。

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