2022年5月18日水曜日

堀河夜討

NHKの大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」は,平家が滅亡して義経が追われる段階に入ってきた。

人形浄瑠璃や歌舞伎の演目と重なるところが多いのでたいへん勉強になる。「義経千本桜」をはじめとして,「ひらかな盛衰記」「一谷嫩軍記」「源平布引滝」「近江源氏先陣館」「鬼一法眼三略巻」「鎌倉三代記」「梶原平三誉石切」「御所桜堀河夜討」などがこのテーマに関連した主な作品であり,文楽劇場でも何度か観ている。

今回は,1185年に頼朝の命を受けた土佐坊昌俊が,京都の六条堀河邸または六条室町亭にいる源義経を夜討するという史実に基づいた話だったが,ドラマでは義経の正妻の郷御前(三浦透子)がからむということになっていた。これが,浄瑠璃作品になると,平時忠の娘が正妻の郷の君になって,弁慶の隠し子が出てくるとか,もっと話がややこしくなったりするわけだ。


写真:堀河夜討の図(勝川春章,神奈川県立歴史博物館より引用)

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