11月3日が2020年アメリカ合衆国大統領選挙の当日であり,日本時間の11月4日に開票速報が順次届いている。この大統領選挙は,総取り方式(メイン州とネブラスカ州は別のルールによる)の選挙人団を選ぶことによる間接選挙である。選挙人の数は,各州に与えられた上院議員の数(2人×50州=100人)と下院議員の数(435人≒人口75万人に一人程度)とワシントンD.C.の3人を加えた538人が総数となっている。269人が半数なので,賛否同数の場合は下院で決めるとのこと。
人口3950万人のカリフォルニア州の55人が最多で,テキサスが38人,フロリダとニューヨークが29人,イリノイとペンシルバニアが20人と続く。人口が100万人程度以下で選挙人数が最低の州(ワイオミング,バーモント,アラスカ,ノースダコタ,サウスダコタ,デラウェア,モンタナ)とワシントンD.C.では3人となっている。日本とは違い,人口に比例してこまめに定数が変更されている。
選挙人という概念は抽象的な数なのか,実際の人が対応するのかということが疑問だったが,実際の人の集団である選挙人団が誓約書を出していることを前提として,いずれかの選挙人団に投票しているらしい。具体的な人が張り付いていることによる誓約違反があるのではないかと心配だが,実際にあるようで,そのための罰則規定や選挙人の差し替えルールが整備されている州もある。
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