2020年11月14日土曜日

回顧録

 小柴昌俊先生(1926.9.19-2020.11.12)が亡くなった。からというわけでもないかもしれないが,今日のNHKのブラタモリは「飛騨」ということで,高山から始まりスーパーカミオカンデの見学に至るものだった。小柴さんのグループが初代のカミオカンデで超新星 SN 1987Aのニュートリノを捕まえたのが,1987年の2月23日だった。その年の4月に京都国際会館でPANIC '87(第11回素粒子と原子核国際会議)が開催され,政池明先生がコメンテーターとしてさっそうとプレナリーセッションの壇上に駆け上がって,SN 1987Aからのγ線の観測が非常に重要だと指摘していたのだけれど,あれはいったいどうなったのだろうか。

谷畑さんと土岐さんの国際会議報告によれば,最終日には小柴先生の講演もあったようだが,自分の記憶にはないのであった。山崎先生が組織委員長で,森田先生や中井先生が幹事ということで,弱い相互作用のパラレルセッションのサイエンスセクレタリーを務めることになったのだけれど,4名の発表者に発表のまとめをもらうのに四苦八苦した覚えがある。

小柴先生については,東京大学の「宇宙線研究所長梶田隆章教授2015年ノーベル物理学賞受賞記念ページ」のあたりの回顧録にある記事がおもしろいと評判だった。また,東工大の渡邊靖志先生の「カミオカンデとスーパーカミオカンデ」にも貴重な話がある。東京大学総合研究博物館には,小柴昌俊先生ノーベル賞受賞記念「ニュートリノ」という文集があった。

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