家の前の道路を,なにやらゼッケンをして地図らしきものを持った集団が歩いている。「これはなに」と調べてみると,天理ロゲイニング by 奈良マラソンというイベントだった。天理駅前広場のコフフンには受付や着替えコーナが設置されており,9:20受付開始で最長5時間以内だから,15:00ごろまではこれが続いていると思われる。
ロゲイニングは地図とコンパスだけで山野に設置されたポイントを探していくオリエンテーリングと似ているが,ポイントがたくさんあってその順序を工夫しながら制限時間内にできるだけ多くの得点を稼ぐというゲームらしい。経路を工夫することも競技のうちなので,巡回セールスマン問題の要素があるということか。ポイントの難易度によって得点の重み付けがされているようだ。
今回は奈良マラソンから派生したイベントということだけれど,オリエンテーリング協会も年間シリーズを主催している。本家は日本ロゲイニング協会かと思ったが,情報が2018年で止まっている。大丈夫か。これによるとロゲイニングは次のように定義されているので,今回のものはカテゴリBの小規模ロゲイニング(時間が6時間未満3時間以上)に該当するのかもしれない。
1. チーム競技であること。2. 競技地図から読み取れない不確実なイベントが発生しないこと。
3. CHECK POINT(CP)は自由な順番でまわれるルールであること。
4. CPはすべて回りきれない程度設定されること。
5. 競技時間は6時間以上であること。
6. CPの通過判定方式は公正さが保たれるものであること。
7. 移動手段は走り(歩き)であること。
8. 主催者が指定した地図とコンパスのみでナビゲーションをおこなうこと。
9. 地図上に示されたCPの場所(○印の中心)と実際のCPの場所が一致すること。
google mapで経路検索するのはルール違反となっているらしいが,チェックポイントを写真撮影するフォトロゲイニングというものがあるので,これはどうなるのか調べてみると携帯電話のカメラはOKだった。日本フォトロゲイニング協会はロゲイニング協会とは別の一般社団法人だが,こちらのようがウェブサイトも充実していて人気のようだ。フォトロゲのルールも整備されている。
通過チェックは写真撮影により(アプリもあるみたい),競技時間設定が2時間以上ならOKで電子機器利用の制限もない。たとえば3時間ならば,5×7 km,5時間で は7×10 km くらいの範囲でコースが設定されるようだ(フォトロゲと他競技との比較)。一度ちょっと街なかの軽いコースで試してみたい。
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