2020年7月24日金曜日

赤摂也

高校の数学の時間に,理数科の担任の松川一雄先生が,赤摂也の名前を出したことがある。たぶん,我々の先輩で東大の数学にすすんだ凄い数学者なんだというニュアンスだったと思うが,いつものように記憶はあいまいである。大学に入り理工書の棚を定期的にチェックするようになると培風館の赤白の数学全書のシリーズ本のトップに赤摂也の「集合論入門」を見かけるようになり,その名前はしっかりと定着したのだがその集合論の本は買わなかった。

この度,整列集合の比較定理をなるべく簡単に説明している資料がないかとネット空間をさまよっていたら,赤摂也の名前が出てきた。培風館の「集合論入門」はたいへんよいとあったので,どうしようか。調べてみると,赤摂也先生は昨年の11月に93歳で亡くなられたようだ。金沢市出身なのでたぶん間違いないはずだけれど,金沢一中との関係にふれた記事はない。

なお,松川一雄先生,楠禎一郎先生,谷口澄雄先生が連続して(金沢泉丘高校の理数科の担任の順ではないか)石川県立金沢西高等学校の校長を務められている。一代とんでその次には地学の竹守熈先生も。



写真:赤摂也先生の肖像写真(筑摩書房「現代数学概論」から引用)

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