阿弥陀経の極楽の描写がおもしろかった。要約するとこんな感じ。
「極楽國土クラブには,金銀宝石がちりばめられた高級ボトルがずらっと並び,周囲の階段を登って上層階から見下ろすと,お酒を満たしたプールの中で蓮の形をした赤・黄・青・白の発光ダイオードのミラーボール照明が怪しく輝き,室内にはカラフルな紙吹雪が天井から舞い落ちているようだ。このクラブは昼から夜まで24時間,高級服で着飾ったお客さん達でいっぱいだが,ここに来られなかった人達のことをザマアと思っている自分自身に嫌悪している偽善者だ。食事は自宅で済ましてきているので,ここでは呑んで騒いで功徳を積むだけだ。クラブには奇抜なデザインの鳥の扮装をしたコンパニオンが大勢いて,皆で共にカラオケのオーケストラを楽しんでいる。この選曲がサイコーであり,とても心に響く。」
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又舍利弗,極樂國土,七重欄楯 七重羅網 七重行樹。皆是四寶,周帀圍繞。是故彼國,名曰極樂。
(欄楯らんじゅん=玉垣,羅網らもう=四寶でできた網,行樹ごうじゅ=寶果をつけた樹の並木)
(四寶とは,金・銀・瑠璃・玻璃)
又舍利弗,極樂國土,有七寶池。八功德水 充滿其中。池底純以 金沙布地。四邊階道,金銀琉璃 玻瓈合成。上有樓閣,亦以金銀琉璃 玻瓈硨磲 赤珠碼碯,而嚴飾之。池中蓮華,大如車輪。青色青光,黄色黄光,赤色赤光,白色白光。微妙香潔。舍利弗,極樂國土,成就如是 功德莊嚴。
(七寶とは,金・銀・瑠璃・玻璃・硨磲・珊瑚・瑪瑙)
(八功徳水とは,甘・冷・軟・軽・清浄・不臭・飲時不損喉・飲已不傷腹)
又舍利弗,彼佛國土,常作天樂。黄金爲地。晝夜六時,而雨曼陀羅華。其國衆生,常以清旦,各以衣裓,盛衆妙華,供養他方 十万億佛。即以食時,還到本國,飯食經行。舍利弗,極樂國土,成就如是 功德莊嚴。
復次舍利弗,彼國常有 種種奇妙 雜色之鳥。白鵠孔雀 鸚鵡舍利 迦陵頻伽 共命之鳥。是諸衆鳥,晝夜六時 出和雅音。其音演暢 五根五力 七菩提分 八聖道分 如是等法。其土衆生,聞是音已,皆悉念佛念法念僧。舍利弗,汝勿謂此鳥 實是罪報所生。所以者何。彼佛國土,無三惡趣。舍利弗,其佛國土,尚無三惡道之名。何況有實 是諸衆鳥。皆是阿彌陀佛,欲令法音宣流,變化所作。舍利弗,彼佛國土,微風吹動 諸寶行樹 及寶羅網,出微妙音。譬如百千種樂 同時倶作。聞是音者,皆自然生 念佛念法念僧之心。舍利弗,其佛國土,成就如是 功德莊嚴。
(極楽浄土の六鳥とは,白鵠・孔雀・鸚鵡・舎利・迦陵頻伽・共命)
(五根とは,解脱を得るための五つの能力,信,動,念,定,慧)
(五力とは,個人の中で主導的な力となった上記の五つの能力)
(七菩提分=七覚支とは,悟りを得る為に役立つ七種の行法,念覚支・択法覚支・精進覚支・喜覚支・軽安覚支・定覚支・捨覚支)
(八聖道分=八正道とは,戒(正語・正業・正命),定(正精進・正念・正定),慧(正見・正思惟)
(三惡趣=さんまくしゅ,とは,悪業を重ねた人間が死後に趣く3つの下層世界,餓鬼趣,畜生趣,地獄趣)
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(聖教電子化研究会の仏説阿弥陀経から引用して注釈)
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