2026年8月6日木曜日

まちの灯



図:まちの灯のパンフレット(国立文楽劇場営業課から引用)

今年の夏休み文楽特別公演の親子劇場は,「雪狐々姿湖(有吉佐和子作)」で,すーちゃん・むぎちゃんを連れての観劇となった。ジージは狐が最初に沢山出てきたと思ったら寝てしまい,起きたら,氷の張った湖に狐が沈んでいくところだった。何の話だったのだろう。

第2部の後半が「恋娘昔八丈」。はじめて幕見席を予約した。左右の少し高くなった区画の後側がそれらしい。床や舞台からは遠いのだけれど見通しがよい。いつもは呂勢太夫で寝てたりするのだけれど,今日はなかなかよかった。城木屋の段で,髪結藤七と佃屋喜蔵がうまく演じ分けられていたが,とりわけ喜蔵のコミカルな悪役表現が素晴らしい。鈴ケ森の段の芳穂太夫と錦糸もよい。もっとも筋立てはちょっと甘いのだけど。

まちの灯はチャップリンの映画,街の灯を翻案したものだ。日本チャップリン協会の脚本家である大野裕之が書いていて,大阪を舞台としてフォーカスした非常によくねられた脚本だった。ボクシングが相撲になっているが,ほぼ原作にそったものだ。これまでも多くの新作を手がけてきた豊竹若太夫が補綴し,クラシックがルーツである鶴澤友之助が義太夫節を作曲している。

前半は,希太夫と最近よくなってきた亘太夫と清公,後半から切が若太夫と友之助だ。いつもは若太夫の声量にちょっと不満があるのだけれど,今回はとても素晴らしい舞台だった。久しぶりに,前から2列目の右端に座ったが迫力がある。平日だったがお客さんは9割方入っていた。


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