2026年8月15日土曜日

兵庫県政問題:運動編・理論編


図:花伝社兵庫県政問題の書影


Amazonで本を予約購入することはほとんどないのだけれど,今回は気になっていたので,花伝社から8月10日に発売される兵庫県政問題の青本・赤本を早くから予約していた。前日に代金が引き落とされて(忘れてしまって)怪しんでいたところ,10日には早速本が到着した。

青本(理論編)は,菅野完,石森雄一郎,松本創,尾形聡彦,選挙ウォッチャーちだい,赤澤竜也による。菅野の「はじめに」では,この問題が現在進行形の台風の暴風雨のようなものであるとの説明があった。その結果,言論編の理論的な深堀がやや甘くなってしまった。毎週の斉藤元彦インタビューはYouTubeでほぼみてきているので,著者らのエコーが耳に響いてくる。限界地方政治ですでに菅野の論考は読んでいたので,第6章の歩道橋のとなりではちょっと物足りなかった。尾形聡彦が兵庫県知事選挙で感じた恐怖が印象深い。

赤本(運動編)は,ドンマッツの独壇場だった。「はじめに」から,第1章の路上の思想,5編のコラム,7編のインタビュー,内田樹の特別寄稿のフォローアップなど,すごいエネルギーが費やされている。本編は『斎藤さん可哀想』の鎮め方というタイトルで,104ページを本名の松岡亨名義で書いている。彼の広告プロデューサーとしての過去や脱カルトカウンセラーとしての経験,そして現在の「兵庫県政を正常に戻す会」の会長としての運動家としての実践経験がうまくミックスされて,重層的に問題に迫っている。他の論者(特に難波文男)やインタビュイーによって兵庫県知事選挙の全体像とその醜悪さが見事に明らかにされている。

そんなわけで,非常に読みごたえがある2冊だった。珍しく2日間で本を読了できた。

P. S. たぶん最近の自分のYouTube視聴のほとんどが,これらの著者やそれにつながる子守康範西脇享輔のものであり,斎藤元彦関連の話題が2/3を占めている。まあ,エコーチェンバーといえばそうなのだ。


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