大阪府のまん延防止等重点措置を実施すべき区域における要請内容は,大阪府全域を対象として4月5日から5月5日まで発令されている。大阪府民ではないのでスルーしておけば良いのだが,〈大学等〉へのお願いでは次のようになっていた。
○ 学生に対し、4人以下でのマスク会食の徹底を求めること吉村知事によるあの悪評高い「マスク会食」が一番に入っている。そのため大阪府内の主な大学が4月8-9日に出している「大阪府の医療緊急事態宣言を受けて」のお知らせでは,軒並みこれに追随した表現が取られていた。近畿大学,大阪教育大学,大阪市立大学,大阪大学,摂南大学などである。
○ 学生に対し、営業時間短縮を要請した時間以降、飲食店等にみだりに出入りをしないよう求めること
○ 学生に対し、歓送迎会、宴会を伴う花見を控えるよう求めること
○ 感染防止と面接授業・遠隔授業の効果的実施等により学修機会を確保すること
○ 部活動、課外活動、学生寮における感染防止策などについて、学生等に注意喚起を徹底すること
○ 年度当初に行われる行事(入学式等)は、人と人との間隔を十分に確保する等、適切な開催方法を検討すること
一方,よく考えている大学ではそのままではなく,むしろ会食自体を控えるような表現で注意喚起している。大阪府立大学,関西大学,立命館大学(大阪茨木キャンパスがある)などである。1月18日に発出された大阪市立大学・大阪府立大学・関西大学の学長共同メッセージにもマスク会食の表現はなかった(その後のバージョンでは見かけたような気もする)。
この言葉が他の地域にも,普通名詞であるかのように浸透しつつあり,西日本や東北の一部の大学では「マスク会食」というキーワードで注意喚起している。そんな中でも,まともな大学は次のように書いているのだった。
こうした調査報告を踏まえますと、学生さんには、久しぶりに会う友人、例えば2週間以上会っていないなどの友人との食事やお茶の場にはくれぐれも注意いただきたいと思います。食事やお茶などの飲み物を飲みながらの会話では、どうしてもマスクを外す機会が多くなります。「マスク会食」も勧められていますが、おしゃべりに一生懸命になると、マスクを外したまま会話を続ける時間が長くなってしまうかもしれません。(白百合女子大学学長室だよりから)
それにしても去年の今頃より危険な状況なのに,対面授業を中心に授業を実施するという文部科学省=各大学の方針は揺らぎそうにない。
[1]Tested: The Osaka 'masked meal' method splitting experts(The Mainichi 2021.4.14)
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