引き込み線とは,鉄道の本線から分岐して車両基地や工場に引き込まれた専用の線路である。後者については,Wikipediaに専用鉄道として,全国の例が示されている。ほとんどが,機械・製紙・セメント・化学などの重化学工業を中心とする大規模な工場である。
金沢にも自分の記憶にある小規模な実例がある。今はなき,北陸鉄道石川線の野町-白菊町の終点白菊町駅と国鉄の西金沢駅である。いずれもインターネット上にも廃線跡としての記録が残っている。
白菊町駅は1970年に旅客の取り扱いがなくなり,1972年には貨物も含めて営業が終了し廃駅になったらしい(懐想石川の鉄道 北陸鉄道石川線1)。それまでは時々貨車が止まっているのを見かけた。乗車したことはない。
西金沢駅は1984年に貨物の取り扱いをやめており,そのときに引き込み線も廃線となった。工場には,当時の国鉄から(記念に?)貰い受けた貨車が1台残っていたけれど,いつの間にか処分されてしまったようだ。西金沢駅自体はまだ命運を保っており,2011年には駅舎もきれいになり東西に出口が整備された。
[1]廃線跡 北陸鉄道石川線 白菊町駅付近(vient49の日記,2015-12-9)
[2]羽二重豆腐専用線(廃鉄の処女Ⅱ,2015-8-21)
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