2021年4月29日木曜日

大手町合同庁舎3号館

新型コロナ感染症ワクチンの話。 3600万人の高齢者接種などを進めるために,東京と大阪に1日1万人規模の大規模接種会場を設置するということだ。東京では大手町合同庁舎3号館を予定しているらしい。なんで,新国立競技場じゃないのだろうか。

高齢者分のワクチン接種はまだ100万回しか終了していないので,菅首相のにいうように7月末(当初は6月末といっていた)までに高齢者接種を終わらせるためには,90日で7100万回,全国で約80万回/日の割合で接種を進める必要がある。全国の接種ロジスティックスを1-2%改善すれば大規模接種会場は不要なレベルなので,政治的デモンストレーションのためという感じは否めない。大阪は維新行政がぼろぼろなので,そちらだけはテコ入れする必要があるのかもしれない。

さて,KKRホテル東京の向かいにある大手町合同庁舎3号館は1971年に竣工し,15階(地下1階)のうち現在1フロアだけが使用されていて99%は空いている。廃止された1号館,2号館も含めた建築延床面積が約60,000㎡である。3号館の面積やエレベータの設置基準がよくわからないが,3号館のみでも10基以上のエレベータはありそうだ。

1階を受付にして,2階から10階が接種会場に割り当てられる。10階部分だけで1000人の接種者があるとして,各階専用にエレベータを1台割り当てるとする。密集をさけて2人ずつのせて往復させるならば500往復は必要になる。1往復に1分とすると500分=約8時間なので,朝から夕方までかかる。各フロアの接種・観察時間を30分として,常時60人が各階に滞留する。また1階の総合受付での待機滞留も常時100人規模ということか。


写真:大手町合同庁舎3号館(食べログより引用)




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