2021年4月25日日曜日

吉田簑助

 大阪日本橋にある国立文楽劇場の4月文楽公演は,4月25日が千秋楽の予定だったが,新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が25日から東京,大阪,兵庫,京都で発出されたことにともない,千秋楽は4月24日土に変更された。

その結果,人間国宝の吉田簑助師匠が引退される最後の舞台が1日前倒しになってしまった。4月25日の舞台を予約していた人はどうなったのだろうか。YouTubeで引退の挨拶の様子を見ることができたが,弟子の桐竹勘十郎が言葉が不自由な師匠の挨拶を代読していた。吉田簑二郎が簑助を支えていたが,涙が止まらないという感じだ。花束贈呈は鶴澤精治師匠だった。

簑二郎が現在の一番弟子に当たるらしいが,なぜ簑一郎ではないのかと調べてみると,確かに入門が昭和53年と昭和56年で簑二郎が早い。どういうネーミングルールなのか。そうか,この時点では昭和42年に弟子入りした桐竹勘十郎が簑太郎として一番弟子の位置にあったため,簑二郎としたのか。それでは簑一郎の説明はどうする。なお,勘十郎の息子は以前簑次として簑助師匠に弟子入りしているが,今は簑太郎に改名している。


0 件のコメント: